shigashiga’s diary

ファッションと音楽のつながりをCDレビューを通して紹介・考察するブログです。

Columbia(コロンビア)|ブランド紹介

f:id:sigasiga:20220211183037p:plain

コロンビアは1938年スタートの老舗アウトドアブランド。 www.columbiasports.co.jp もはや知らない人はいないくらいの有名メーカーではないかと思います。
ナイキやペンドルトン、最近人気のPOLeR(ポーラー)と同じポートランド発のブランドです。

【1938〜1960年】ブランドのはじまり

創業者ポール・ラムフロムは当初ドイツでシャツの縫製工場を経営していたのですが、1938年に家族を連れアメリカオレゴン州へと移住してからが本格的なスタートとなります。
事業を始めるにあたって、ポールは地元の帽子問屋の権利を買取りこの会社名をオフィスの近くを流れるコロンビア川にちなんでコロンビア・ハット・カンパニーと名付けました。
今のイメージからすると最初はハットカンパニーだったというのはちょと意外ですよね。

その後事業拡大のためさらに自社製品の強化を図りコロンビア・マニファクチャリングカンパニーと合併し、ここで今の原型であるコロンビアスポーツウェアカンパニーが誕生します。

【1960〜1970年】不遇の時代

この期間にコロンビアの代表作であるマルチポケットフィッシングベストをヒットさせます。
最近はフィッシングのディテールを落とし込んだベストやジャッケットが流行り出し定番化しつつありますよね。
そのオリジナルがコロンビアのベストと言えると思います。

ヒット商品を生み出してこれからビジネスも軌道に乗ろうかという大事な時期。
しかし、ポールが逝去してしまい、会社を引き継いだガート・ボイル(ポールの娘)の夫ニールも1970年に急逝。
この時期からコロンビアは不遇な時期を迎えることになってしまいます。

実娘ガートに残されたのは3人の子どもと多額の借金。
意を決してガートは会社を売却しようとしましたが、会社に対する評価が思いのほか低く、提示された最高金額でも借金返済には遠く及びませんでした。
でもガートの凄さが出始めるのはここから!!
息子ティムとともにコロンビア再建の道を選びます。

【1980〜1990年】飛躍

80年代はコロンビア飛躍の期間です!!
再建を志したガートは細々と事業を続けることはせず、夫ニールが遂げることができなかった拡大戦略を引き継ぎ、ビッグカンパニーに成長させることに成功しました。
OEMといった卸方法や1982年にヒットさせたインターチェンジシステム搭載ジャケットのヒットがその理由。
現在でも人気のこのインターチェンジはアウタージャケットとインナーをジップで着脱固定を可能にする画期的なシステムで気候に合わせて3段階の着こなしを楽しめるといったもの。
このシステムを採用したバガブーパーカー(現在のバガブージャケット)は1993年発売枚数100万枚を超える年間最多販売記録を更新します!!

古着好き、アウトドア好きではなくてもコロンビア=バガブー、フィッシングベストといったイメージはこの頃にイメージ付けされたのかもしれないですね。
僕もバガブーは持っているしフィッシングベストも大好きですね。

現在

コロンビアはアウトドア界、ファッション界においてのスタンダードに。
今ではインターチェンジやベストだけでなく、優しいデザインと多機能さでデイリーユースに欠かせない身近なブランドにパワーアップしています。
リーズナブルな価格帯もガートが「もっと気軽にアウトドアを楽しんでもらえるように」という理念に基づいているもの。

機能美も素晴らしいです。

  • 防水透湿機能(オムニテック)
  • 防風機能(オムニウインド)
  • 撥水機能(オムニシールド)
  • クッションソールシステム(オーソライト)
  • 保温機能(オムニヒート)

これらが自社開発されている他、多岐にわたったジャンル分けもされ、シーンによって使い分けできるシリーズも発売しています。

  • PFG(パフォーマンス・フィッシング・ギア):釣り
  • SNOW:スキー・スノーボード
  • アーバン:デイリーユース
  • PHG(パフォーマンス・ハンティング・ギア):ハンティング

最近だとカーリング選手がCMしている防滑能力の高いサップランドというスノーブーツも発売され注目されてます。

www.columbiasports.co.jp

個人的には海外のアウトドアのメーカーの中だとすごく好きなブランド。
今ではファッションにも欠かせないツールとなっているアウトドアブランドですがその中でも一番扱いやすいギアが多いんじゃないかなと思います。
勝手な印象ですが他社に比べてカッコつけてる感がないのも好印象!!

ちなみにガート・ボイルは『ワーキング・ウーマン誌』が選ぶアメリカの女性経営者トップ50や『ビジネスウィーク誌』の1994年度のベストマネージャーのひとりに選出されたりとアメリカを代表するビジネスウーマンという一面ももっています!!
アウトドアシーン、フィールド、そして家族や友達同士で気軽にきて楽しめる良ブランドだと思います。

近年ではエクストララージブルーブルーなどのアパレルブランドやスターウォーズJOJOの奇妙な冒険、ディズニーなどキャラクターもの、よなよなエールキネティックスなんかともコラボしたりと積極的な商品展開もおもしろいのでこちらも是非チェックしてみてください!!