shigashiga’s diary

ファッションと音楽のつながりをCDレビューを通して紹介・考察するブログです。

90’s グランジ・オルタナティブと呼ばれたバンドと名盤10選 -9

マイナーなものやらメジャーなものまで今回も紹介!!

①Vision Of Disorde(ヴィジョン・オブ・ディスオーダー)-『Imprint』

そこら辺に掃いて捨てるほどいるメタル・スクリーモ系バンドがかすむほどの重低音と凶暴性を孕んでいるバンド。
スクリームを通り越して咆哮するボーカル。
とにかく激しいリズム隊と雷のような切れ味のあるギターで終始暴れまくるうるさいナンバーばかり!!

90’sニュースクールハードコアの代表格。

1stもすごかったけど、どちらか選べと言われたら断然こっち。
血管ブチギレサウンド。
日本版のボーナストラックにはバッド・ブレインズのカバー「Soul Craft」収録!!
ストレス発散させるにはもってこいのアルバム。
1998年、ロード・ランナーからのリリースです。

②Codeine(コデイン)-『The White Birch』

前にも紹介したことのあるバンドになります。
今回は2ndアルバムの紹介。

BPもゆっくりめで前作にも増して不穏な雰囲気。
スリントなどのルイヴィル近辺がイケる人ならハマると思います。

静と動のコントラストもいいし、ジャケットの景色がそのまま音像化したようなサウンドになっています。
スローコアの大名盤といえると思います。
前作『Frigid Stars Lp』に続き、いい作品です。

③Universal Order Of Armageddon(ユニバーサル・オーダー・オブ・アルマゲドン)-『Universal Order Of Armageddon』

90年代前半から中期頃まで活動していたカオティックハードコアバンド。
リズム隊はBorn Againstのメンバーで硬めギターはトニー・ジョイ。
絶対ハズレなしのクオリティ!!
前にも紹介した The Great UnravelingやMoss Icon、The Convocatioなども彼の関連作。

サウンドの方は激情でエモーティブ、スピード感があります。

マイナーなバンドですがコンバージにも影響を与えていたそうです。
激しいながらもどこか知的な佇まいな彼らですがライブはかなりアグレッシブだったとか。
KILL ROCK STARSからのリリース。
1996年の作品です。

▶︎ Universal Order Of Armageddon - Universal Order Of Armageddon 12" - YouTube

④Orange 9mm(オレンジ・ナインミリメーター)-『Tragic』

ハードコアの名レーベルであるレベレーション・レコーズから2枚のEPを出していたり(どちらもGood!)、日本のミクスチャーバンド、バック・ドロップ・ボムともスプリットを出したりもしている実力派ミクスチャーハードコアバンド。
今作は96年発売のアルバム。

元BURN(ハードコアバンド)のボーカルであるチャカ・マリクが中心となって結成されたバンド。
ギターのリフはどことなくヘルメットフレーバーでありながらレイジのようなラップでたたみかけるようなスリリングなサウンド。
個人的にはこういうバンドはすごく好き!!

⑤Rorschach.inc(ロールシャッハ)-『Autopsy』

ニュージャージー州出身の彼らは、コンバージのようなサウンドでスローナンバーやスラッシーな曲、ファストコアから変則的なヘヴィなものまでとにかく多様性があり雑食性の高いバンドでした。 かなりマイナーなバンドですがこれぞカオティックハードコアなバンドです!!
今作は編集盤になるのですがバラつきも感じないくらいまとまり感がありヘヴィかつすんなりと最後まで聞ける内容になっております。

キス・イット・グッバイでも活躍するメンバーも在籍していました。
今作は1989〜1993年までの活動期間中に発表した音源をまとめたもの。
全31曲のショートチューン。

⑥The Folk Implosion(ザ・フォーク・インプロージョン)-『Dare to Be Surprised』

ダイナソーJr.やセバドーのルー・バロウがパーソナルなベッドルームロックを始めようとジョン・デイヴィスを誘って始まったのがザ・フォーク・インプロージョン。
ローファイムーブメントど真ん中に発売された2ndアルバム。
本作の録音はほとんどデジタル録音でチープな電子音を散りばめたモダンなPOPといった感じの隠れ名作!!
1997年、The Communion Labelからのリリース。
いいアルバムです!!

▶︎ https://youtu.be/YxRdNM1hIik Dare To Be Surprised - YouTube

⑦Mike Watt(マイク・ワット)-『Ball-Hog or Tugboat?』

ミニットメン、ファイヤーホースなどでも有名なカリスマ、マイク・ワット。
今作はそんな彼のソロアルバムです!!

再結時のザ・ストゥージズへの参加や多くのミュージシャンから一目置かれる彼が発売したアルバムになり、内容の方もかなりの秀作。
パンキッシュなものからスローなものまで揃っていて、16曲目ではファンカデリックのカバー「Maggot Brain」をカバー。
サーストン・ムーアやデイヴ・グロールもゲスト参加しています。
1995年の作品。

世界的にヒットする前、そして有名人になる前のインディ時代の彼らの作品。
野心と勢いと情熱がほとばしり、疾走感が溢れるメロディックなアルバムです。
彼らの作品で一番好き。

12曲目「Wasting Time」、16曲目「Depends」がおすすめ。
うーん、全部いい曲ばかりで捨て曲なし!!
1994年発売。

⑨Red Red Meat(レッド・レッド・ミート)-『Bunny Gets Paid』

こちらはシカゴのバンド、レッド・レッド・ミート。
1995年発売の4枚目のアルバムです。

名門SUB POPからのリリース。
シカゴエリアのブルースに影響を受けたオルタナティブロックを展開。
ブルージーな渋い曲がたくさん収録されています。

エモやポストロックに通じるサウンドになっていて、2009年にデラックスエディションとして2枚組になって再発されています。
オリジナル版よりこちらがおすすめ。 2枚目の3曲目「words」はスロウコア、サッドコアの代表バンドである「LOW」のカバー。
全体的に乾いたクールなサウンド。

⑩The Jesus Lizard(ジーザス・リザード)-『Liar』

前にも紹介したスクラッチ・アシッドのボーカルとベースを含んだポストハードコアバンド。
テキサス出身でシカゴを拠点に活動していたバンドの3rdアルバム。
エンジニアはスティーヴ・アルビニ。

デヴィッド・ヨウのダーティなボーカルとスピード感のあるギター、不穏なリズム隊が一体となった彼らを代表する1枚だと思います!!
無駄がなく、とにかくシャープに繰り出されるサウンドはとてもスリリング。 ニルヴァーナとスプリットも出していてカートとも親交があったようです。 今作はタッチ・アンド・ゴーから1992年にリリースされています!! 荒くれスタイルは本当にかっこいい!

最後に

今回はここまで。
次回は日本のバンドを紹介していきます。