shigashiga’s diary

ファッションと音楽のつながりをCDレビューを通して紹介・考察するブログです。

vol.3 スケートファッションと音楽のお話 -【第三世代 - 1980年代】音楽との融合 - ストリートスタイルの始まりとファッションの定着

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この時期になるとクリスチャン・ホソイ、トニー・ホーク、ロドニー・ミューレンらが台頭。この頃から「トリック」とよばれるさまざまな技の種類やこのトリックの組み合わせが底なしに多様性を見せます。このトリックが新しいムーブメントになり街中の公共施設を利用し、このトリックを混ぜながらライドする「ストリームスタイル」が主流になっていきます。

若者が夢中になるスケート、そしてもうひとつ常に若者の心を捉えて止まない音楽シーン。

このふたつのサブカルチャーが必然で融合し、「スケーター」というひとつのファッションスタイルとしても確立することになっていきます。

スケート用のシューズやファッションブランドもこの頃からどんどん認知されていくことに。この時期の変化は大きく、その中心にあるのが前述のステイシー・ペラルタが始めた「パウエル」。そしてホソイ、トニー・ホーク、キャバレロ、マイク・ヴァレリーなど、要するにBones Brigade(ボーンズ・ブリゲイド)というチームの台頭にあります。ファッション的にも前年に比べて飛躍的にオシャレに。FTC、ステューシーなんかも1980年代後半からちらほら出てきます。今もみんなファッションとして愛着しているものがこの時代からスタートしていたんです。

今のスケーター、ストリートのアイデンティティはこの時期のものによるものが多いと思います。近年、Bones BrigadeのヒストリーDVDが出ているのでよかったこちらも見てみてください。YouTubeにもアップされているかも。ネルシャツ、オーバーサイズ、スケシュー。わかりやすいストリートファッションもこの80年代後期がどんどん増えてきます!ムーブメントに着火した80年代、個性と自身のスタイルの洗練、技術の発達、スケートがよりファッションと音楽、アートとの結びつきを進化させていきます。融合は更に進化しますよ。90年代もスタート。