shigashiga’s diary

ファッションと音楽のつながりをCDレビューを通して紹介・考察するブログです。

J. C. Penney(J.C.ペニー)|ブランド紹介

f:id:sigasiga:20220323173701j:plain

歴史も古く、古着屋さんでも多く見かけるアメリカ発のブランドJ. C. Penney(J.C.ペニー)について勉強していきます。古着好きはもちろん、アメカジ好きも掌握しておくべき良ブランドです。

ブランドの始まり

アメリカ・ミズーリ州ハミルトン出身のJames Cash Penney(ジェイムズ・キャッシュ・ペニー)から事業がスタートします。

1898年、チェーンストアであるThe Golden Rule Store(ゴールデンルールストア)で働き始めたジェームズは1902年にオーナーのジョンソンとトーマス・キャラバンに「3軒目の店を経営してみないか?」と誘われます。これをきっかけに自身で2000ドルもの出資をしてワイオミング州ケメラーにストアをオープンすることになりました。

1907年になるとオーナーのふたりはジェームズにThe Golden Rule Store3軒と他全ての権利を売却をする提案をし、彼もこれを承諾。このときからゴールデンルールストアは急成長していくことになります。

リーバイスとの競合

この頃のゴールデンストアの最大の売りであった『安売り』が自社のブランドを傷つけるということから、リーバイス社との係争があったという記述が当時の資料からも見られるそうです。リーバイスVS J .C.ペニーってすごい図式ですよね…。

こういった他メーカーとの競合や確執がきっかけとなって、現在でいう「ストアブランド」というプライベートブランドが誕生したという説もあるみたいです。

社名を『J.C. Penney Company』へ

1912年には社名を自身の名前からとってJ.C. Penney Companyと改め、その後も成長を続けてどんどん店舗を増やしていきます。

5年後、ペニーは経営権をEarl Corder Sams(エアリ・コーダー・サムス)に譲って会長職に退きますが、ブランドの勢いは衰えず。1920年には120店〜297店あったと言われていてものすごい普及率だったみたいです。1962年にはカタログによる通信販売もスタートします。

1971年に創業者ペニーは96歳で亡くなってしまいますが、現在でもJ.C.Penney社は全米で1000を超える店舗をもち、営業を続けています。ものすごく息の長い、老舗ブランドなんです!!


J.C.Penneyのプライベートブランドたち

たくさんのプライベートブランドがあるのですが、このへんが有名どころ。

  • PAY DAY
  • BIG MAC *NATION-WIDE WORKSUIT
  • TOWN CRAFT
  • FOREMOST
  • OX HIDE
  • RANCHCRAF etc.

特に、PAY DAYやBIG MACはカバーオールやオーバーオールなんかが代表作でここら辺は古着屋アメカジに明るい方でしたらご存知かもしれないですね。他よりもワークウェア色が強く、メインで展開していたようです。

『BIG MAC(ビッグ・マック)』

最近では有名セレクトショップもリブランディングして展開していて店舗で見かけることも多いブランドです。BIG MACブランドは1934年、サンフォライズ加工(生地の防縮加工)が一般使用されるきっかけとなったメーカーでもあります。

もともとサンフォライズ加工はアメリカのサンフォード・クルエットによって1928年にはすでに開発されていました。それを更に広めるためにオーバーホール製造をグローブスピリアー社、織布をアーウィン社、販売をJ.C.Penney社(BIG MAC)の共同プロジェクトとして世界初のサンフォライズド加工されたオーバーオールを発売します。ワークウェアの歴史的にも先鋭的でその後の影響も大きかったと言えると思います。


最後に

J.C.Penneyは店舗販売から初め、まずは仕入れの商品を販売して後にいろんなプラベートブランドの販売展開に力を入れていきました。これは現在でいう「セレクトショップ」とよばれる販売方法と同じです。経営に関してもセンス抜群だったといえます。

今回はこんな感じです。古着屋さんやリユースショップに足を運んでチェックしてみてくださいね。ちなみBigMacのヘヴィネルも大好きです。