shigashiga’s diary

ファッションと音楽のつながりをCDレビューを通して紹介・考察するブログです。

4STAR(フォースター) - スケートブランド紹介

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マイナーで名前すら聞いたことがない人の方が多いかも。でも本国アメリカでは認知され、スケーターやストリートファッション愛好家にファンが多いブランド。発足は1996 年に「Girl Skatebords」のプロスケーター、エリック・コストンとガイ・マリアーノがガールファミリーの一員リック・ハワードと協力して立ち上げたのがこの4STAR Clothing。スタート時のブランドのあげるスローガンにLA、CA、SF、OAK、NYとアメリカの主要都市をあげ、それぞれの地区を代表するプロスケーターをメンバー入りさせています。

  • LA : ローカルのエリック・コストンとガイ・マリアーノ、リック・ハワード
  • SF : マイク・キャロル、マーク・ゴンザレス
  • OAK : マックス・シャーフ
  • NY : キーナン・ミルトン

ぼくの好きなTNTことトニートルフィーヨも加入。メンバーがものすごい。


 

アパレルのコンセプトは「スケーターによるスケーターズブランド」。シンプルでクリーンなデザイン。幅広い年齢層に対応・提案できるようシンプルなものが多いそうです。カラーはインポートらしい明るい色も結構あります。個人的にはRVCAに近いデザイン性のような。エリック・コストンが好きなので4STARはいっぱい持ってますよ。コアなメーカーなのでバッティングしないしクオリティもなかなかいい。

今では取り扱い店舗も少なく、リユースショップで超低価格で隅に置かれているのをたまにみます。もったいなくてなんか買っちゃいそうになるんですよね。最近では現行アイテムを買い足すことはなくなったけど、また店頭で気軽に買える日が来るといいなと思います。

エリック・コストンはナイキからもシグニチャー出したりしてるし、興味のある方は調べてみてくださいね。4STARもいいアパレルブランドなので機会があれば着てみてください。では!!

 

 

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FTC(エフティーシー) - スケートブランド紹介

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ブランドの由来はそれぞれの頭文字をとってつけたもの。

  • FAMILY = 家族
  • TRUST = 信頼
  • COMMITMENT = 責任

1986年、ケントウエハラがアメリカ サンフランシスコにてスタートさせます。スケートカルチャーからインスパイアされ、サブカルチャーやアートなどの要素もミックスさせたストリートブランドです。このブランドも最近のストリートブームで着用している人も結構見かけるようになりましたよね。

最初はスケートボードのギアブランドとしての展開でしたがどんどんラインナップを広げ、スノーボードやアパレルにも着手。映像・音楽・アートなどの活動も行なっています。そして1994年にサンフランシスコに1号店をオープンさせます。勝手なイメージですが、このブランドはスケーターズブランドで本当にスケートしている人とか、コアなストリートファッションが好きという方に向いていてナンパより硬派、マジョリティよりはマイノリティな感じなんですよね。

紹介しておいて何ですが、ぼくはデッキ2枚とニット帽、Teeシャツくらいしか使ったことがなかったです、すみません。でもデザイン性とクオリティは確かなもの。もっと欲しいと思ったこともあったけど、ぼくの行動範囲の中に取り扱いしている店舗もなく、ネットショップだとサイズ感が不安だし・・ということで手に入れずらいブランドだったんですよね。でもこのたび、物欲が久しぶりに高まりワークパンツ、シャツ、ニットを新調しました。スケートのときに着ようと思います!!FTCデッキのデザインもすごくいいです。アパレルと合わせ、デザインを楽しんでみるのもいいと思いますよ!!

それでは!!

 

▼オフィシャルサイト

ftcstore.jp

 

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Zoo York(ズー・ヨーク) - スケートブランド紹介

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『Mixtapte(1997年)』や『Peep This(1999年)』、『E.S.T.(2000年)』など数々の名作スケート作品をドロップし、東のスケートシーンを牽引するスケーターズブランドです。両親に買ってもらったスケートデッキとは別に高校生のときに自分でバイトして初めて買ったのがこのZoo Yorkのデッキ。ハロルド・ハンターのモデルとTeeシャツと店員さんからオススメされた『Mixtape』が初めてのベストコンプリートなお買い物でした!!個人的な思い入れもあるんです。

どんなブランドかというと、1993年NYのストリートブランド。当時の他のストリートブランドとは一線を画し、とにかくアート・音楽性が強いイメージ。現行ラインは当時よりさらにHIPHOP色の強いものになっているイメージがあります。ぼくが好んで着ていた時期のデザインはルーズサイズでシンプルなロゴのものが多く、むしろ今っぽいサイズ感とデザイン性でした。

当時の看板ライダーはクイム・カルドナとマイク・カルドナ兄弟、ハロルド・ハンターなど個性が強くスキルフル、オンリーワンなスタイルを持っているスケーターたちが揃っていました。NYという都会のダウンタウンでの活動がメインということもあり、都会的なイメージもあるけどどこか土臭い、ラディカルな側面もあったように思えます。

 機会があればアパレルとグラフィック両方一緒にみて見てくださいね。Zoo Yorkの『Mixtape』を始め、映像作品も!!音楽もすごくステキです。クイム・カルドナ、マイク・カルドナ兄弟の着こなしもグッド◎

 

▼オフィシャルサイト

zooyork.com

 

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DC&DROORS CLOTHING(ディーシー&ドロアーズクロージング) - スケートブランド紹介

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今回はDCシューズとその前身となるDROORS CLOTHINGのお話。DCシューズはみなさんご存知だと思います。大型チェーン店の靴屋さんやちょっとしたスポーツ店でも売っているし、普及率も高く、スケーター以外にもたくさんの人たちに愛されています。でもちょっと待ってください!!ちゃんと理解すると90年代のルーツから今に至るまでどれだけすごいブランドかわかるはず。印象もきっと変わります。

でははじまりはじまり。

DCの由来は「DROORS CLOTHING」の頭文字「D」「C」から。1993年、ケン・ブロックとデイモン・ウェイによって設立されます。 Eightball(エイトボール)、Droors Clothing Footwear(ドロアーズ・クロージング・フットウェア )が前身になります。ちなみにデイモンは世界的プロスケーターのダニー・ウェイの弟です。ダニー・ウェイが開発の中心になったスケシューは機能性と耐久性にも優れていて、スケシューの王道的なデザインはスポーツシューズ業界にも大きく影響を与えます。要はスポーツだけ、タウンユースだけではなく、両面のシーンを共有できるということ。それ程に斬新でかっこいいデザインでした。スケートボード界隈で火がつくとまたたくまに音楽シーンにも飛び火します。ビースティーボーイズやサイプレス・ヒル(Cypress Hill)のメンバーも着用し、ストリートブランドとして確立されていきます。

シューズが有名なのでやはり足まわりばかりフォーカスされがちですが、90年代のドロワーズのアパレルもなかなかのかっこよさ。今は当時のテイストのものもなく、タグも現在よく見かけるDCタグばかりですが、当時のアパレルラインにはDroors Clothingと表記され、全く別のテイストでした。最近では古着もあまり見かけなくなりました。ちなみにぼくの初めて買ったDCシューズはリック・ハワードのモデルでオレンジ/グレイの配色とベルクロが特徴のお気に入りモデル。周りの受けも良く、これに味を占めて同じモデルを何足か買い足し、その後ジョシュ・キャリス、コリン・マッケイのプロモデルにも手を出していました。ドロワーズのロゴやタグのついたアパレルはだんだん少なくなって今ではもう製造していないですが、当時譲り受けたものもあり、ジーンズやジャケット、Teeシャツなどはかろうじて数点持っていて、思い出もありとても大事にしてますね。

DCは現在スケートだけではなく、スノーボードやサーフィン、モトクロス、ラリー、BMXなどにも着手し、サポートしています。活躍シーンも増え、それによって需要も多様化します。シューズも同様、タウンにも力を入れ、本来のルーツであるスケートラインもトップライダーをサポートし、この上ないくらいカッコよく、充実しています。

さて、一歩引きぎみで見ている方や低い評価の人、このDCに否定的な人はどこを基準に決めているのでしょうか。例えば、ぼくはスケートラインは確かなものだと思っているし、自身で使用し、体験しています。よければシューズ履いてみてください!!履き心地とかルーツだとか、国内のブランドにはない良さがありますよ。

 

▼オフィシャルサイト

www.dcshoes.jp

 

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vol.11 スケートファッションと音楽のお話 - アート・サリのありがたい言葉

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『Sb』というスケートボードの雑誌があります。スケートボード専門のマガジンで情報量が多く、フォトも数多く掲載され、一般的な情報誌よりもアーティスティックな感じ。確か不定期の発売だったような。

何年か前の海外と日本国内のスケーターに「自分にとってのスケートとは」という特集があって、そのほとんどは自分のすべてだ、とかリフレッシュの方法だ、とか。中にはダイエットだとかバラエティに富んだトップスケーターならではの答えで、人生かけてる人たちってすごいなと思い読んでいたんですが、その中でひとりだけ、エイリアンやesなどで有名なアート・サリの答えが「スケートはこの世の頂点だ」というセリフが。

ふだんの道や街中で見かける縁石やギャップなどをセクションとみたて、違う目線でロケーションを見れるスケーター達。ファッションの最先端でありクリエイティビティ、ラディカルさ、特殊なコミュニティ、プロでなくても常時取り憑かれスケートしているスケーターたちに共通していることだと思いました。個人的な意見で彼がどういう真意で言ったかは推し量れないけれど、とても勇気の出る言葉とぼくは心がふるえました。エゴイスト的な言葉だけど規律やなんやとバッシングの多い現在、スケーターのラディカルな姿勢はやっぱりかっこいいです。ともかく、服やスケート、音楽は楽しいものですし、この記事も参考になればと思います!

楽しみましょう!!

vol.10 スケートファッションと音楽のお話 - 【第六世代 - 現在2010年代】

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当時ほどの勢いはなくなりましたが、依然サーフィンムーブメントは根強く、「ペニースケートボード」というオールドスクール時代に作られたスラローム用の大きなウィールのついたトラックを使ったデッキが世界的に流行り出します。特徴としては、ファッション性が高く、気楽に足代わりとしてペニーをを使う若い世代も見かけ、ストリートを流すというイメージから「クルーザー」とか「クルージング」というワードもよく耳にするように。カービング重視のトラック・スラローム用、オールドデッキ系の短いデッキも人気が出てきます。

従来のストリートスケートもこれらと複合し、さらに世間にいい意味でも悪い意味でも浸透。こういうのがきっと時代・世代の節目にあり、発展し新しいムーブメントができていくんだと思います。

この記事を書いている今、コロナ禍でオリンピック競技化したスケートボード種目も開催されるかどうかもわからない状態ですが(オリンピック自体がどうなるかわからないけど・・)、オリンピック種目にまでなる人気がすでに出ている現状。発生した当時はひたすらラディカルで不良がやっているイメージがついて回ったスケートボードも賛否はあるけどスタンダードになったっていうのはすごいことだと素直に思います。ともあれ、こういったことも感じながら近年のストリートリバイバルとスケートの関連性を探っていくのも楽しいですよね。

vol.9 スケートファッションと音楽のお話 - スケートVHS・DVDの使用曲特集 / アーティスト紹介

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前カテゴリーでスケートの映像作品や音楽も一緒に紹介しましたが、今度は使用曲。自分が好きなやつをいくつかまとめようと思います。それでは・・

 

 

1.From 『411』

Vastはジョン・クロスビーという人のソロユニット。音楽はデペッシュ・モードっぽいかな。シンフォニックでゴシックな面もあり。411のオープニングにぴったり。

Vast - The Last One Alive

411VM 44のオープニング曲。ダークだけどかっこいい曲。

The Last One Alive ➡︎

Vast - Touched

411VM 60のオープニング曲。こちらもロック。 

Vast - I Need To Say Goodbye

こちらも411VM 65。

The Rentals - Overlee

411 VMのエンディング曲。Weezerの初代ベーシストのマット・シャープのバンド。この曲の入ったアルバム『Seven More Minutes』の頃にはもういないらしい。

バラード曲。とても泣ける。Weezer好きな人だったら1stと2ndも聴いてみてください。 

Jets to Brazil - You're The One I Want

また411から。これは64 Issueのオープニング曲になります。411の曲は良いものが多いですよね。このバンドもロックバンド。元ジョーブレイカーというバンドのボーカルのバンド。 Jade Treeというインディーレーベルから出てます。通算3枚目のアルバム。このブラジルISSUEでは日本のヒップホップアーティスト、Nujabes(ヌジャベス)の曲も使われています。

 

Cornelius - Drop

411 ISSUE51より。日本のコーネリアスの名盤。『POINT』と『FANTASMA』からの2曲。オープニングとエンディングでの使用。コーネリアスは海外評価も高いんですよね。こちらは説明不要のアーティストなので聴いてみてください。

Cornelius - CHAPTER 8 〜Seashore And Horizon〜

2.From 『7 Year Glitch』(2002)

De La Soul - SAY NO GO

New Dealの『7 Year Glitch』という作品のチャド・ティムティムのパートで使われている曲。言わずもがな、HIP HOPクラシック大名曲。収録アルバム『 3 Feet High And Rising』のジャケットもオシャレてますよね。

3.From 『Black Out』(2003年)

BLACK LABELの作品はどれも音楽がすごくいい!!ロック・パンク好きにはたまらない選曲ばかり。スティッチーズのフラストレーション全開で疾走感のある始まりとダムドのミドルテンポのエンディング。いい曲ですよ。

The Stitches - Nowhere

▼オープニング

The Damned - Wait For The Blackout

▼エンディング

4.From 『PLAN B』(1993年)

マイクキャロルのパートとダニー・ウェイのパート。この名曲もセンス良し。ツェペリンの「Good Times Bad Times」は嫌いな人いないんじゃないかなというくらいの名曲。ダイナミックなダニー・ウェイのライドにマッチしています。マイク・キャロルのパートでの使用曲「Casual」もスタイリッシュなHIPHOP。かっこいい曲です。こちらも彼のスタイルにはまってます。アルバムも調べてみてくださいね。どちらのジャケットもステキです。

Casual - Lose In the End

Led Zeppelin - Good Times Bad Times

5.From『LOVE CHILD』(1992年)

Steppenwolf - Born to Be Wild

1992年、 WORLD INDUSTRIESの『LOVE CHILD』という作品の中でチコ・ブレネスのやんちゃな滑りにぴったり。この曲もCMで使われたり、耳にすることが多い曲。正直スッテッペン・ウルフはこの曲しか知らないけど、ロックでとても好き。

 

6.From DVS『Skate More』(2005年)

Electric Light Orchestra(エレクトリック・ライト・オーケストラ) - Mr. Blue Sky

作品のオープニング曲。プレグレ感のある壮大な曲は始まりを予兆させるワクワク感のあるステキな曲。

 Doves(ダヴズ)- Pounding

そしてマイク・テイラーのパートではUKバンドのDoves。

キラキラ感のあるポップでアッパーな曲。すごくいい曲なのでぜひ。

Alphaville(アルファヴィル) - Forever Young

ケリー・ゲッツのパートでの使用曲。

アレンジも変わっていてかっこよくなってます。

 

BLACK SABBATH - The Wizard

デニス・ブセニッツのパートではBLACK SABBATH 。こちらも説明なしの名曲。

Jamiroquai - Canned Heat

ジェレミー・ロジャースのパート曲。

Jamiroquaiも彼の攻めのスケートにぴったりなダンサンブルなナンバーです。

The Faint(ザ・フェイント) - Birth

スティーブ・ベラのステージではThe Faint。結構マイナーなバンド。ガレージ感も少しあるけど、なんていえばいいんだろう・・ダンスロック??でもヌケのよいビート感もあり。でもすごい退廃的な感じもあり、ポストパンクリバイバル勢の中ではなかなかかっこいい方。

Bloc Party(ブロック・パーティ) - This Modern Love

そしてこの作品の中でぼくが一番好きなパートであり、好きな曲でもあるデーウォン・ソンのパート。『Silent Alarm』っていうアルバムに収録されているんだけど、このアルバムも大名盤。軽やかな疾走感のある曲でメロディが際立っていいです。

 

好きすぎて多くなりましたが紹介していきますよ!!

7. From『New Blood』(2005年)

Joan Jett & The Blackhearts - Do You Wanna Touch Me

クリス・コールのパートでの使用曲。かっこいい女性ロックンローラー。ランナウェイズのJoan Jettの曲。ロックン・ロールです!!『ジェット・ロック~グレイテスト・ヒッツ・オブ・ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ』というベストアルバムでこの曲を聞くのが一番いいかも。ギターウルフのセイジさんがこのアルバムの選曲を担当しているし、Dragon Ashのサンプリング(カバー??)でも有名な「I Love Rock & Roll」や近年『ワンピース』の劇場版のオープニングになったアヴリルラヴィーンの「Bad Reputation」の原曲も収録されています。

Minor Threat - Good Guys 

アメリカンハードコア・ストレートエッジを提示した悪ガキ不良バンド。ボーカルのイアン・マッケイ大好きです。ハードコアバンドなので基本激しく、スピード感のある曲調が多いのですが、この曲はミドルテンポ。とてもかっこよし。アルバムのジャケも◎。トニー・セルバンテスのパートの曲。

Good Guys ➡︎

 

曲紹介もこの辺で一旦終了。ロックが多くなってしまいましたね。まだまだいっぱいありすぎて紹介しきれないのでまた今度。映像と音楽同時に楽しんでほしいと思います。スケーターたちのファッションや異国のストリート感。アートワーク、ミュージック、全てがスケート作品にパックされています。ネットやYouTube上でも簡単に見れるし、スケートショップでも現行のスケート作品も簡単に手に取ることができます。

今回は少し前の作品だけでしたが、近いうちにスケートシーンとストリートファッションも紹介できたらと思います!!話が横道にそれたので、やっと本筋。

次回は【第六世代 - 現在2010年代】です。