shigashiga’s diary

ファッションと音楽のつながりをCDレビューを通して紹介・考察するブログです。

読書を楽しもう - ちょっと一息、休憩中のおともに。

今年は寒さがしつこく残っていてなかなか外に出る元気がでません。家でおとなしく本を読んでいようと思います。今回もそんな中から数冊紹介。ジャンルはバラけてしまいますが、よろしくお願いします。

 

 

『アメリカン・ハードコア』スティーヴン・ブラッシュ

2006年に公開された『AMERICAN HARDCORE』の原作。音楽書になります。ドキュメンタリー本です。8086年に起きたさまざまな出来事やシーンを牽引してきた人たちの証言を含み、たくさんのバンドや当時のフライヤー・アートワークも掲載。ディスコグラフィーとしても楽しめますよ。ぼくはこの時期のUSハードコアが大好きなのでたまらない本なんですよね。マイナー・スレット(1番好き)、D.O.A、ブラック・フラッグ、ハスカー・ドゥ、バッド・ブレインズ、ミニットメン、ディセンデンツ、セインツオブバタリオン、ダグナスティetc…超強力なバンドたちについてのストーリー満載です。ぜひ体験してみてください。UKパンクより絶対かっこいいと思います。

 

『ツナグ』辻村 深月

ずっと読もうと思っていてこのたび購入。心温まる小説です。一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(つなぐ)」という能力を持った青年のお話。何個かの話に分かれていて最後に一本につながる内容。伏線が一気に回収されるところや登場人物一人ひとりにしっかりした葛藤や故人に対する想いがあり、ストーリーを聞いただけでこれは感動するやつだと察知できますよね。本作は2012年の作品で映画化されています。松坂桃李さん、樹木希林さんが出ています。映画も観てみようかな・・

 

『サイレント・ト-キョ-』秦 建日子

東京恵比寿、クリスマス目前のにぎわいの中、爆弾テロが発生。映画化もしているサスペンス物。作者は『アンフェア』も手がけている方なので内容は保証済みのおもしろさ。謎解きとスピード感あふれる最近の作品。ストーリー展開も早く、一気読みできるオススメの1冊です!!2019年の作品、映画化も手伝って書店のおすすめ棚に置いているのも見かけた人もいるはず。

 

『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』リリー・フランキー

俳優としても有名なリリー・フランキーさんの書になります。こちらも映画化、ドラマ化していますね。ドラマの方は速水もこみちさんが出ていて、感動した記憶があります。息子のために生きてくれた母の思い出と誰もが必ず迎えるそれを失う悲しみ。大きな喪失のお話。胸が締めつけられる作品です。両親にいまする会いたくなるあったかい内容。心にくるのでぼくは2回目はなかなか読めないなあ。

話の中にダウンタウンブギウバンド、森進一、石原裕次郎、越路吹雪、ジョン・レノンなどのくだりがほんの少しだけあるんですが、時代背景も相まってCD買ってみたりしました。切ない内容だけじゃなく、オシャレさも少し感じられる作品。

 

『ゴールデンラッキービートルの伝説』水沢 秋生

本屋さんで帯を見たら「令和時代のスタンドバイミー」って書いてあって、これは絶対おもしろいやつだと思いました。ジャンクショップに廃棄されている車を「ゴールデンラッキービートル」と名付けた小学6年生のジュンペイ、ヨウタ、ヒナの3人の成長と冒険のお話。秘密基地にもなっている廃車のゴールデンラッキービートルを動かしてみようとか純粋な気持ちの作品。

大人にこそ読んでほしい。お家でゆっくり読んでほしいステキストーリー。