shigashiga’s diary

ファッションと音楽のつながりをCDレビューを通して紹介・考察するブログです。

vol.4 スケートファッションと音楽のお話 - パウエル・ペラルタとボーンズ・ブリゲイド、その影響力

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1978年、ステイシー・ペラルタはスケートボード用品の製造を仕事にしていたジョージ・パウエルと共に「パウエル・ペラルタ」を興し、現最高トップスケートチーム作りを目指します。パウエル・ペラルタを興したその翌年に結成したのがBones Brigade(ボーンズ・ブリゲイド)。天才集団とも言えるこのメンバーは7人。

  • ステイシー・ペラルタ
  • スティーブ・キャバレロ:彼のVANSシグニチャーHALF CABは今でも有名。人気のモデルですよね。
  • ロドニー・ミューレン
  • ランス・マウンテン
  • トミー・ゲレロ:今ではしっかりミュージシャンとして活動しています
  • マイク・マクギル
  • マイク・ヴァレリー:アマチュアでスポンサードされていました
  • トニー・ホーク:ハーフパイプで900°(2回転半)メイクという現役バリバリのスーパースター。ゲームにもなっているのでスケート詳しくない人も知っているかも。ニックネームは「バードマン」。バードハウスというブランドも当時パウエル・ペラルタのチームメイトだったパー・ウェリンダーと共に設立。1998年の『THE END』というスケートフィルムはものすごい内容。ちなみに今、スノーボードで有名なショーン・ホワイトもトニー・ホークと親交があり、バードハウスの板使ってましたよ。

このチームは1980年代のスケートボード業界における確固たる地位を築き世界中のスケーターに影響を与え、常にシーンの中心に君臨していました。今でも当時のBONES BRIGADEに匹敵するカンパニー・チームはいないと思います。

このチームのその後の影響を見てみると・・

まず音楽シーンではトミー・ゲレロ。スケートボードのVHS・DVD・動画などでもたびたび使用されています。ジャンルはルーツ(ブルース・ジャズ)を基調にしたロック。作品によってはアンビエントテイストのあるインストもあったりします。クラブウケするようなものも結構あると思います。本場アメリカのスケーターはストリートでこういう音楽を聴きながら滑っているのかな。いい感じのおしゃれミュージック。スケーターとミュージシャン、両面でアーティスティックな活動をしていますね。

ちなみにおすすめアルバムはこちら▼

  • 『Soul Food Taqueria』
  • 『Loose Grooves & Bastard Blues』
  • 『Year Of The Monkey』
  • 『From the Soil to the Soul』
  • 『Return of the Bastard』

なんだか5枚と多くなっちゃったけどぜひジャケットのアートワークをセットで聴いてみてください!

 

ファッション面では全員がかっこよかったんだけど、特にみんなも知っているVANSの名作「HALF CAB」。スティーブ・キャバレロのプロモデルです。めっちゃ有名。ぼくも何足も履き潰しています。このスティーブ・キャバレロ、キャバレリアル・ターンを空中で「キャバレ・リアル」というトリックを作った人でもあります。トリックを開発って凄すぎますよね。彼はスケートの技術面でも後世に多くの影響を与えているのですが、とにかく多才な人で音楽好きが高じてFACTIONというバンドもやってたし(めちゃくちゃかっこいい)。モトクロスもやってたはず。『411VM2』というシリーズDVD『47ISSUE』でも見られます。興味があればFACTIONを聴いてみて、ついでに411VMの"47"も見てみてください。2000年初頭の彼を見ることができます。