shigashiga’s diary

ファッションと音楽のつながりをCDレビューを通して紹介・考察するブログです。

OshKosh B'gosh(オシュコシュ・ビゴッシュ)|ブランド紹介

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みなさんはOshKosh B'gosh(オシュコシュ・ビゴッシュ)というブランド、ご存知ですか?
最近はあまり見かけなくなりましたが、数年前まではショッピングモールやワークショップ、古着屋さん、子供服屋さんで簡単に見つけることができ、なおかつプライスも良心的。
結構な普及率でしたが「なんて読むんだろう…」という代名詞的ブランドオシュコシュ・ビゴッシュを今回は紹介しようと思います!!

OshKosh B'goshの歴史

歴史は意外に古く、なんと1890年。
アメリカウィスコンシン州でスタートします。
元々は小さなワークウェアメーカーでオーバーオールや現場をメインとした作業着を製造するお店でした。
のちにこの小さなメーカーが子ども用のオーバーオールをヒットさせます。
これがブランドを代表するオーバーオールを世界的に広めるきっかけに。
現在、子ども服メーカーのイメージが強いのはこの成功がきっかけ。
みんながポンっと思い浮かべるのはきっとヒッコリー柄のオーバーオールやワークパンツなんかではないかと思います。
町のジーンズショップなんかでもパンツやシャツなど積み重ねて販売しているのも見かけたこともあるし、なんといっても代名詞のヒッコリーのオーバーオールはこの上なくかっこいいです。

OshKosh B'goshの機能美

デザインもさることながら、ワークウェアならではのタフな機能を兼ねそろえているのもオシュコシュの特徴。
元々、工場作業や農作業といった肉体労働のために作られたウェアは、ちょっとやそっとのダメージでは全くヘタレません!!
重い工具を入れるようにと丈夫にあしらわれているポケットもても便利!!
ワークブランドはアウトドアブランドと同じく、環境対応できる機能がついているのも魅力のひとつかなと思います。

とっても可愛いキッズライン

忘れてはいけないのがブランドがヒットした要因ともなったキッズ用のオーバーオールやその他のかわいいアパレルライン。
さすがに大人は着れないけれど、大人顔負けの一丁前感が出ていてとても愛らしいです。
外でいっぱい遊べるようにとタフな作りになっているし、ポケットにいろんなものを入れられるようにと少し深めで収納数も多いのが特徴(物にもよるけど)。
お子さんがいる方はチェックしてみてくださいね。

年代別の楽しみ方

オシュコシュは歴史の古いメーカー。
そしてたくさん生産されているということは年代別にタグも違い、相当数の古着が出回っているということ。ちゃんとヴィンテージも存在します。
元々の作り込みがしっかりしているので古着になっても全然古臭くないのも好感です。
ちゃんと着れるのが多いかも。
タグの違いや年代別の雰囲気も違うので古着目線で集めたり眺めたりするのも楽しいと思います。

ちなみに僕はオシュコシュのヒッコリーパンツが好きです。
個人的にはオシュコシュはヒッコリーの縦ストライプのデザインが最強なんじゃないかと思っています。

この不思議な「ビゴッシュ」の由来は「B'GOSH」で、英語で感嘆詞の意味合いで素晴らしい!!オシュコシュのような語呂合わせでできあがったらしいです。
オシュコシュというのはブランドが生まれた町、ウィスコンシン州オシュコシュという都市のことみたい。
気軽なアパレルメーカーなのでぜひ手に取ってみてください!!

PoLER(ポーラー)|ブランド紹介

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今回はPoLER(ポーラー)の紹介。

polerstuff.jp

目玉の不思議なキャラクターを冠したブランドはセレクトショップでも展開されていて、最近では服屋さんやアウトドアショップでも目にすることも多いと思います。 今回はそんなポーラーを紐解いていきましょう!!

ブランドの設立

ポーラーは2010年にカルマ・ヴェッラとベンジャミン・ワグナーによって立ち上げられます。
コンセプトはスケート、サーフィン、スノーボードなど横乗りのライフスタイルを混ぜこんだ新しいアウトドアブランドとしてスタートします。
以外にも比較的新しいブランドですよね。
そしてデザインは自由度が高く豊富なカラーバリエーション、動きやすさを重視したゆったりシルエットなどとても遊び心が溢れているのが最大の特徴だと思います。

あの…!有名ブランドと同郷

ナイキやペンドルトン、以前紹介したコロンビアと同じポートランド発のブランドというのもポイント高いですよね。
ラインナップを見て一目瞭然、インポートらしい明るい色使いやユーティリティあふれるデザインは必ず好感がもてると思います。
基本はアウトドアブランドなので、アパレルの他にもアウトドアグッズ、ギアなどもしっかり展開されています。
個人的に好きなギアだとキャンプ用の鍋とヘッドライトかな。鍋のデザインも変わっていて、鍋底にブランドキャラの目玉モンスターの絵が彫り込まれていたりもします。


個性豊かなアパレルライン 

おすすめは定番のコーチジャケット!!

そしてニットキャップ。

カラーバリエーション豊富なゆったりめのコーチジャケットはシーンを問わず使い勝手がよく、髪のセットが面倒なときに被るニットキャップもブランドロゴがワンポイントでとてもかっこいいです!!
僕がもっているのはブラックのコーチジャケットとエンジのニット帽。
どちらも大好きなアイテムです。
キャンプ用に腕部分が取り外し可能なポンチョも購入したのですが、こちらはまだ出番なし。
次回は持っていこうと思います。

ポーラーのキャンプ用品

キャンプ用グッズも多く展開していて、例えばテント、椅子、寝袋やギアだとナイフ、ヘッドライトや食器なんかもしっかりと販売されています。
結構な確率で目玉のモンスターがついているものが多いのでキャラロゴが苦手な人もいるかもしれませんがどれも実用性があって使いやすいものばかり!!
是非試してみてください。



#campvibes #キャンプバイブス

#campvibesを世界中に発信するポーラー。
雰囲気も明るく、遊び服としてもってこいなのでぜひ試してみてください。
ロードトリップからもインスパイアを受けているそうなので、旅服としてもいいかもしれないですね。
最近ではスケートボードやサーフィンの雑誌にも掲載されたりしているし、セレクトショップでの展開も多く多方面でいろんなアプローチをしているおもしろいメーカーです。
ちょっと前にはナイキとのコラボシューズも出したりしていましたね。
みんなで楽しく着て#campvibesを感じ取りましょう!!

▼Instagram https://www.instagram.com/explore/tags/campvibes/

Columbia(コロンビア)|ブランド紹介

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コロンビアは1938年スタートの老舗アウトドアブランド。 www.columbiasports.co.jp もはや知らない人はいないくらいの有名メーカーではないかと思います。
ナイキやペンドルトン、最近人気のPOLeR(ポーラー)と同じポートランド発のブランドです。

【1938〜1960年】ブランドのはじまり

創業者ポール・ラムフロムは当初ドイツでシャツの縫製工場を経営していたのですが、1938年に家族を連れアメリカオレゴン州へと移住してからが本格的なスタートとなります。
事業を始めるにあたって、ポールは地元の帽子問屋の権利を買取りこの会社名をオフィスの近くを流れるコロンビア川にちなんでコロンビア・ハット・カンパニーと名付けました。
今のイメージからすると最初はハットカンパニーだったというのはちょと意外ですよね。

その後事業拡大のためさらに自社製品の強化を図りコロンビア・マニファクチャリングカンパニーと合併し、ここで今の原型であるコロンビアスポーツウェアカンパニーが誕生します。

【1960〜1970年】不遇の時代

この期間にコロンビアの代表作であるマルチポケットフィッシングベストをヒットさせます。
最近はフィッシングのディテールを落とし込んだベストやジャッケットが流行り出し定番化しつつありますよね。
そのオリジナルがコロンビアのベストと言えると思います。

ヒット商品を生み出してこれからビジネスも軌道に乗ろうかという大事な時期。
しかし、ポールが逝去してしまい、会社を引き継いだガート・ボイル(ポールの娘)の夫ニールも1970年に急逝。
この時期からコロンビアは不遇な時期を迎えることになってしまいます。

実娘ガートに残されたのは3人の子どもと多額の借金。
意を決してガートは会社を売却しようとしましたが、会社に対する評価が思いのほか低く、提示された最高金額でも借金返済には遠く及びませんでした。
でもガートの凄さが出始めるのはここから!!
息子ティムとともにコロンビア再建の道を選びます。

【1980〜1990年】飛躍

80年代はコロンビア飛躍の期間です!!
再建を志したガートは細々と事業を続けることはせず、夫ニールが遂げることができなかった拡大戦略を引き継ぎ、ビッグカンパニーに成長させることに成功しました。
OEMといった卸方法や1982年にヒットさせたインターチェンジシステム搭載ジャケットのヒットがその理由。
現在でも人気のこのインターチェンジはアウタージャケットとインナーをジップで着脱固定を可能にする画期的なシステムで気候に合わせて3段階の着こなしを楽しめるといったもの。
このシステムを採用したバガブーパーカー(現在のバガブージャケット)は1993年発売枚数100万枚を超える年間最多販売記録を更新します!!

古着好き、アウトドア好きではなくてもコロンビア=バガブー、フィッシングベストといったイメージはこの頃にイメージ付けされたのかもしれないですね。
僕もバガブーは持っているしフィッシングベストも大好きですね。

現在

コロンビアはアウトドア界、ファッション界においてのスタンダードに。
今ではインターチェンジやベストだけでなく、優しいデザインと多機能さでデイリーユースに欠かせない身近なブランドにパワーアップしています。
リーズナブルな価格帯もガートが「もっと気軽にアウトドアを楽しんでもらえるように」という理念に基づいているもの。

機能美も素晴らしいです。

  • 防水透湿機能(オムニテック)
  • 防風機能(オムニウインド)
  • 撥水機能(オムニシールド)
  • クッションソールシステム(オーソライト)
  • 保温機能(オムニヒート)

これらが自社開発されている他、多岐にわたったジャンル分けもされ、シーンによって使い分けできるシリーズも発売しています。

  • PFG(パフォーマンス・フィッシング・ギア):釣り
  • SNOW:スキー・スノーボード
  • アーバン:デイリーユース
  • PHG(パフォーマンス・ハンティング・ギア):ハンティング

最近だとカーリング選手がCMしている防滑能力の高いサップランドというスノーブーツも発売され注目されてます。

www.columbiasports.co.jp

個人的には海外のアウトドアのメーカーの中だとすごく好きなブランド。
今ではファッションにも欠かせないツールとなっているアウトドアブランドですがその中でも一番扱いやすいギアが多いんじゃないかなと思います。
勝手な印象ですが他社に比べてカッコつけてる感がないのも好印象!!

ちなみにガート・ボイルは『ワーキング・ウーマン誌』が選ぶアメリカの女性経営者トップ50や『ビジネスウィーク誌』の1994年度のベストマネージャーのひとりに選出されたりとアメリカを代表するビジネスウーマンという一面ももっています!!
アウトドアシーン、フィールド、そして家族や友達同士で気軽にきて楽しめる良ブランドだと思います。

近年ではエクストララージブルーブルーなどのアパレルブランドやスターウォーズJOJOの奇妙な冒険、ディズニーなどキャラクターもの、よなよなエールキネティックスなんかともコラボしたりと積極的な商品展開もおもしろいのでこちらも是非チェックしてみてください!!

90’s グランジ・オルタナティブと呼ばれたバンドと名盤10選 -10

こんにちは!!
今回もだいぶ続いている名盤シリーズです。
今回は日本のバンドをフォーカスしていきたいと思います!!
お付き合いくださいまし!!

①GMF(ジーエムエフ)-『In My Mind』

日本のルーツミュージックである歌謡化や流行歌っぽいポップスの流れを一切汲まないUSメタル、ハードコアを純度100%で表現できていたジャパニーズハードコアバンド。

全く日本のバンドの雰囲気が出てないサウンドで、デビロックの遠藤が在籍していたことでも有名だけど今では跡形もないくらい忘れ去られている感も。
しかし日本人離れした圧巻のスラッシュハードコアなサウンドはセパルトゥラやスレイヤーにも通じている感もあります。
この頃の日本のアングラシーンにこんなかっこいいバンドがいたんですね!!

▶︎ GMF - In My Mind (1997) - YouTube

②ZI:KILL(ジキル)-『IN THE HOLE』

前に紹介した日本のバンドでも取り上げたジキルの92年発表の通算4枚目のアルバムです。
次作『ROCKET』ではストレートなロックな仕上がりになっているのですが、今作『IN THE HOLE』はポジパン→ニューウェーブなアプローチへシフトチェンジした実験性も窺える秀作です。
シングルにもなった5曲目「Slow Down」も収録されていて聞き応えも十分!!

ニューウェイブ的な浮遊感もありつつ、やっぱり尖り具合も隠せないという感じ。
ジョイ・ディヴィジョンの『サブスタンス』をもう少し生意気にしたかのようなアルバム。
かっこよし!!
ジキル、好きだなあ…。

▶︎ ZI:KILL / IN THE HOLE - YouTube

③envy(エンヴィー)-『From Here to Eternity』

ボアダムスと同等の最強すぎるバンド(比べられないけど)。

エンヴィーの作品だと次作『君の靴と未来- all the footprints you've ever left and the fear expecting ahead』と2006年発表の『Insomniac Doze』の2枚が圧倒的な傑作だし、僕個人としてもいまだに聴き込んでいる作品なのですが、通算2枚目に当たるこのアルバム『From Here to Eternity』もものすごくいい!!
前述の2枚ほどのストーリー性のようなものはないのですが、激情の黒い炎が静かに燃えている感じのサウンド。

ポストハードコアバンドの彼らはシーンにおいても唯一無二で孤高の存在感を放っています。
情念と言葉と叫びが一体化しているかんじ。
海外評価も高いのも納得。

エモーショナルでハードなサウンドが好みの方、メタルも好きな人、
どちらにもおすすめの1枚!!
1998年の作品です。

④MINOR LEAGUE(マイナーリーグ)-『青い空』

日本の激情ハードコア。
ゴリゴリのギターとベースの音圧に張り合うような全身全霊のシャウト。
クレイジーなビート連射も凄まじく、終始ものすごい爆発力のある曲がずらりと並んでいます。

バンド名にもあるようにいささかマイナーなバンドですが男前なかっこいいサウンドを聴かせてくれる作品です。
特に激走パートから一気にダウナーに落とし込むテクニックがすごい!!
1997年発売の1stアルバムです。

おすすめは1曲目「青い空」。
ぶっ飛ばされてください!!
燃える!!

▶︎ 【MINOR LEAGUE】青い空|TAMASONIC 2016 LIVE MOVIE -short- - YouTube

⑤bloodthirsty butchers(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)-『Kocorono』

ブッチャーズの大名盤『Kocorono』。

彼らのアルバムはどれも大好き!!
日本のみならず海外からの評価もものすごく高いのも納得。
フガジのイアン・マッケイにも「グレイトなバンドだ」と称賛されたり、ベックやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンからも指名されて共演したりとミュージシャンズミュージシャンなバンドでもあります。

そしてブッチャーズでどれか1枚挙げるとしたらやっぱりこの作品。
静と動の表現力やファズによる大音量で歪んだ音も彼らの特徴。
抽象的な歌詞もこの音に相乗して特有の哀愁を漂わせています。

ノイジーでエモーショナルなサウンドはダイナソーJr.のような感じ。
最高のエモーショナルロックバンドと言っていいと思います!!

▶︎ Bloodthirsty Butchers - Kocorono - YouTube

⑥bloodthirsty butchers(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)-『未完成』

ブッチャーズの5thアルバム。
ジャケットのアートワークはジミー大西。
両者とも最高のアーティスト!!
サウンドもよりエモーショナルになっています。

前作『Kocorono』から3年後のリリース。
切なく研ぎ澄まされた轟音は健在で、名曲「ファウスト」や「プールサイド」なども収録されています。
かっこよし!!

北海道札幌出身のバンドです!!
1999年発表作!!

▶︎ bloodthirsty butchers - 未完成 (1999.7.16) - YouTube

⑦HUSKING BEE(ハスキング・ビー)-『PUT ON FRESH PAINT』

通算2枚目。
ハイスタ並みに有名なエモーショナルパンクバンド。

今作は初の海外レコーディングでジミー・イートワールドやブリンク-182を手がける名プロデューサー、マーク・トロンビーノを起用しています。
この2作目からメロコアだった前作からエモへシフトチェンジし、プロダクションも飛躍的に向上しています。

理屈抜きで本当にかっこいいアルバムです。
スピード感とエモーショナルな曲の大洪水。

日本盤はトイズファクトリーからのリリースですが、海外盤はエモの名門ドッグハウスからのリリースです。
1998年の作品。

⑧ COWPERS(カウパーズ)-『Lost Days』

ブッチャーズと同郷、札幌のオルタナティブエモーショナルバンド。
サウンドはジョーボックスやスーパーチャンクにつながるような感じ。
泣きだけじゃなく、ちゃんとロックしているのも好印象。

90年代の札幌シーンを代表するバンドの一つです。

8曲目の「DAYS」はブッチャーズ吉村さんも参加。
後続のギターバンドに与えた影響も大きい!!
アメリカと地続きなサウンドを聴かせてくれますよ!!

⑨BUCK-TICK(バクチク)-『Six/Nine』

以前の日本盤シリーズでも1枚紹介させてもらったのですが、今回はこちら『Six/Nine』。

実験性の高いアルバムで音も重く、よりダークになっています。
ポエトリーリーディング的な1曲目「Loop」から全編英詞でハードなナンバーの2曲目「love letter」の流れで聴き始めからやられてしまいます。

1995年発売のオリジナル盤は6曲目「楽園(祈り 希い)」がコーランの逆回転を引用したことにより回収されるという騒動もあり、後にその部分の演奏をカットしたリメイク版が流通していて今はそちらが主流になっています。
オリジナルの方は割と安価で中古屋さんでも手に入るのでチェックしてみてくださいね。この時期の彼らの尖り具合といったら凄まじいものがあります。

そしてこのアルバムは意外にもシングル曲もたくさん入っていますしね。
おすすめは1〜2曲目の流れと5曲目「限りなく鼠」、6曲目「細い線」10曲目「デタラメ野郎」12曲目「Kick(大地を蹴る男)」14曲目「唄」、そして裏名曲として名高い15曲目「見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ」などなど。

当時はこういうダークでハードなアルバムもチャートに食い込んでいたんですね…。 ダークなゴシックさとアンビエントとインダストリアルを混ぜ込んだ狂気のサウンドです!!
試してみてください!!

⑩Copass Grinderz(コーパス・グラインダーズ)-『Kr/A/sH! 』

1990年代に活動していたハードコアバンド。
バンド名の由来はテッド・V・マイケルズの映画『人間ミンチ』の現代である『The Corpse Grinders』からとったもの。
当初はそのまま使っていたのですが、後に「CopのAssをGraindしてしまう」というとんでもないもじり方を内包するバンド名へチェンジします。
バンド名通りグランドテイストなハードコアなアンチなサウンドはかなり破壊的。
スピード感とやさぐれたボーカルもGOOD。

メンバーもなかなかのメンツで、ボーカルギターの榎本さんはバンド結成前はモルグで活動。
ギターボーカルの名越さんはCHARA、堂本剛、Superflyなどのサポートギタリストを務めていたり、ドラムの大地さんは元fOUL、BEYONDSなどの伝説的ハードコアで活動していました。
ちなみに今作はブッチャーズの吉村さんも在籍しています。
内容悪いわけない!!

海外ツアーも精力的に行っていて実力派のハードロッキンバンドです。
1996年の作品。

※なんだかエモっぽいものとハードコアテイストなものが多くなってしまいましたが、よかったら試してみてください!!

90’s グランジ・オルタナティブと呼ばれたバンドと名盤10選 -9

マイナーなものやらメジャーなものまで今回も紹介!!

①Vision Of Disorde(ヴィジョン・オブ・ディスオーダー)-『Imprint』

そこら辺に掃いて捨てるほどいるメタル・スクリーモ系バンドがかすむほどの重低音と凶暴性を孕んでいるバンド。
スクリームを通り越して咆哮するボーカル。
とにかく激しいリズム隊と雷のような切れ味のあるギターで終始暴れまくるうるさいナンバーばかり!!

90’sニュースクールハードコアの代表格。

1stもすごかったけど、どちらか選べと言われたら断然こっち。
血管ブチギレサウンド。
日本版のボーナストラックにはバッド・ブレインズのカバー「Soul Craft」収録!!
ストレス発散させるにはもってこいのアルバム。
1998年、ロード・ランナーからのリリースです。

②Codeine(コデイン)-『The White Birch』

前にも紹介したことのあるバンドになります。
今回は2ndアルバムの紹介。

BPもゆっくりめで前作にも増して不穏な雰囲気。
スリントなどのルイヴィル近辺がイケる人ならハマると思います。

静と動のコントラストもいいし、ジャケットの景色がそのまま音像化したようなサウンドになっています。
スローコアの大名盤といえると思います。
前作『Frigid Stars Lp』に続き、いい作品です。

③Universal Order Of Armageddon(ユニバーサル・オーダー・オブ・アルマゲドン)-『Universal Order Of Armageddon』

90年代前半から中期頃まで活動していたカオティックハードコアバンド。
リズム隊はBorn Againstのメンバーで硬めギターはトニー・ジョイ。
絶対ハズレなしのクオリティ!!
前にも紹介した The Great UnravelingやMoss Icon、The Convocatioなども彼の関連作。

サウンドの方は激情でエモーティブ、スピード感があります。

マイナーなバンドですがコンバージにも影響を与えていたそうです。
激しいながらもどこか知的な佇まいな彼らですがライブはかなりアグレッシブだったとか。
KILL ROCK STARSからのリリース。
1996年の作品です。

▶︎ Universal Order Of Armageddon - Universal Order Of Armageddon 12" - YouTube

④Orange 9mm(オレンジ・ナインミリメーター)-『Tragic』

ハードコアの名レーベルであるレベレーション・レコーズから2枚のEPを出していたり(どちらもGood!)、日本のミクスチャーバンド、バック・ドロップ・ボムともスプリットを出したりもしている実力派ミクスチャーハードコアバンド。
今作は96年発売のアルバム。

元BURN(ハードコアバンド)のボーカルであるチャカ・マリクが中心となって結成されたバンド。
ギターのリフはどことなくヘルメットフレーバーでありながらレイジのようなラップでたたみかけるようなスリリングなサウンド。
個人的にはこういうバンドはすごく好き!!

⑤Rorschach.inc(ロールシャッハ)-『Autopsy』

ニュージャージー州出身の彼らは、コンバージのようなサウンドでスローナンバーやスラッシーな曲、ファストコアから変則的なヘヴィなものまでとにかく多様性があり雑食性の高いバンドでした。 かなりマイナーなバンドですがこれぞカオティックハードコアなバンドです!!
今作は編集盤になるのですがバラつきも感じないくらいまとまり感がありヘヴィかつすんなりと最後まで聞ける内容になっております。

キス・イット・グッバイでも活躍するメンバーも在籍していました。
今作は1989〜1993年までの活動期間中に発表した音源をまとめたもの。
全31曲のショートチューン。

⑥The Folk Implosion(ザ・フォーク・インプロージョン)-『Dare to Be Surprised』

ダイナソーJr.やセバドーのルー・バロウがパーソナルなベッドルームロックを始めようとジョン・デイヴィスを誘って始まったのがザ・フォーク・インプロージョン。
ローファイムーブメントど真ん中に発売された2ndアルバム。
本作の録音はほとんどデジタル録音でチープな電子音を散りばめたモダンなPOPといった感じの隠れ名作!!
1997年、The Communion Labelからのリリース。
いいアルバムです!!

▶︎ https://youtu.be/YxRdNM1hIik Dare To Be Surprised - YouTube

⑦Mike Watt(マイク・ワット)-『Ball-Hog or Tugboat?』

ミニットメン、ファイヤーホースなどでも有名なカリスマ、マイク・ワット。
今作はそんな彼のソロアルバムです!!

再結時のザ・ストゥージズへの参加や多くのミュージシャンから一目置かれる彼が発売したアルバムになり、内容の方もかなりの秀作。
パンキッシュなものからスローなものまで揃っていて、16曲目ではファンカデリックのカバー「Maggot Brain」をカバー。
サーストン・ムーアやデイヴ・グロールもゲスト参加しています。
1995年の作品。

世界的にヒットする前、そして有名人になる前のインディ時代の彼らの作品。
野心と勢いと情熱がほとばしり、疾走感が溢れるメロディックなアルバムです。
彼らの作品で一番好き。

12曲目「Wasting Time」、16曲目「Depends」がおすすめ。
うーん、全部いい曲ばかりで捨て曲なし!!
1994年発売。

⑨Red Red Meat(レッド・レッド・ミート)-『Bunny Gets Paid』

こちらはシカゴのバンド、レッド・レッド・ミート。
1995年発売の4枚目のアルバムです。

名門SUB POPからのリリース。
シカゴエリアのブルースに影響を受けたオルタナティブロックを展開。
ブルージーな渋い曲がたくさん収録されています。

エモやポストロックに通じるサウンドになっていて、2009年にデラックスエディションとして2枚組になって再発されています。
オリジナル版よりこちらがおすすめ。 2枚目の3曲目「words」はスロウコア、サッドコアの代表バンドである「LOW」のカバー。
全体的に乾いたクールなサウンド。

⑩The Jesus Lizard(ジーザス・リザード)-『Liar』

前にも紹介したスクラッチ・アシッドのボーカルとベースを含んだポストハードコアバンド。
テキサス出身でシカゴを拠点に活動していたバンドの3rdアルバム。
エンジニアはスティーヴ・アルビニ。

デヴィッド・ヨウのダーティなボーカルとスピード感のあるギター、不穏なリズム隊が一体となった彼らを代表する1枚だと思います!!
無駄がなく、とにかくシャープに繰り出されるサウンドはとてもスリリング。 ニルヴァーナとスプリットも出していてカートとも親交があったようです。 今作はタッチ・アンド・ゴーから1992年にリリースされています!! 荒くれスタイルは本当にかっこいい!

最後に

今回はここまで。
次回は日本のバンドを紹介していきます。

90’s グランジ・オルタナティブと呼ばれたバンドと名盤10選 -8

またまた紹介していきます!!
90年代ロック名盤スタート!!

①Stretch Arm Strong(ストレッチアームストロング)-『COMPASSION FILLS THE VOID』

1992年〜2005年まで活動していたサウスカロライナ州出身の激エモーティブなハードコアバンド。
スウェーデンのREFUSEやReach The Sky、BANEなどにみられるNEW SCHOOLタイプのサウンドです。
今作は1997年、RISEからのリリースです。

終始ハイテンションで暴れたくなるような早く激しいスタイルが彼の特徴。
曲のクオリティも良い!!
ストレートでかっこいいバンドです。

②Sunny Day Real Estate(サニー・デイ・リアル・エステイト)-『How It Feels to Be Something On』

後にフーファイターズで活躍するネイト・メンデル(B)とウィリアム・ゴールドスミス(Dr)が在籍していたシアトルのエモバンド。
この作品は2人がフーファイターズ加入によって一旦解散した後、1997年に再結成してリリースされた3枚目のアルバム。
ボーカルのジェレミー・エニックの感情の起伏をそのまま音像化したような生々しい楽曲ばかり。

「EMO」というジャンルを語る上でも避けては通れないほどの大名盤。
1st、2nd、EP、全作品が秀逸。
1998年発表。

③Foo Fighters(フー・ファイターズ)-『The Colour and the Shape』

言わずと知れたフーファイ2nd。
大名盤!!

プロデュースはピクシーズなどでもお馴染みギル・ノートン。
②でサニー・デイ・リアル・エステイトを紹介した流れで紹介します!!

1stのインパクトも凄まじかったのですがこの2ndはクオリティがさらにUPしています。
2曲目「Monkey Wrench」、11曲目の「Everlong」は何回聴いたことか…。
元ニルヴァーナの肩書きは不要となった最強のアルバム。
1997年の作品です。

④Sleater-Kinney(スリーター・キニー)-『Dig Me Out』

オリンピア産。
スリーピースガールズバンド。

彼女たちはもう最高の一言に尽きる!!

スピーディでパンキッシュ。
当時のフェミニズム的思想にも影響力が大きかったのでは。
メンバーはキャリー(Vo・G)とコリン(Vo・G)、そしてクワージでも叩くジャネット(Dr)の3人組。
ストレートで真っ直ぐなサウンド!!

ジャケットはキンクスへのオマージュらしいです。
1997年にKill Rock Starsからのリリース。
プロデュースはジョン・グッドマンソン。
ガールズロック好きにおすすめ!!

⑤The Offspring(オフスプリング)-『Offspring』

ボーカルのデクスター・ホーランド自身のレーベルNITRO、Nemesis Records両方からのリリース。
1stアルバムです。

彼らの代表作である『SMASH』がインディでありながら1300万枚を売り上げており、日本でもグリーンデイ『Dookie』と同じくらい人気が出ていたので知っている人も多いはずですが、この1stは見落とされがち。

スマッシュのイメージでどうせメロコアでしょと思っている方は侮るなかれ。

こっちの方が角が立っていてとても凶暴で攻撃的。
尖り具合でいえばこの1stとエピタフからの2nd『イグニション』はかなりのもの。メロコアというにはあまりにもアグレッシブでハードコア的と言ったほうがいいのかも。
ジャケも不穏な感じ。
1995年のアルバム。

⑥Sweetbelly Freakdown(スイートベリー・フリークダウン)-『Sweetbelly Freakdown』

DAG NASTYの初代ヴォーカリストで後にSWIZを結成するショーン・ブラウンのバンド。
SWIZのメンバー、ジェイソン・ファレルとアレックス・ダニエルズも加入した4ピースバンドで、ジェイソン・ファレルはBLUETIPやレティソニックスなどでも活躍しています。

プロデュースはJ.ロビンスでこちらも文句なしの内容です。
どことなくFUGAZIの『Repeater』のような激情型のサウンド。
シャキッとした音と、時にエモーティブでありながら全体的にタイトで切れ味のある作品。
JADE TREEからのリリース。

▶︎ Sweetbelly Freakdown — Jade Tree

⑦Pulley(プーリー)-『60 Cycle Hum』

こちらはメロコアバンド。
Face to Face、Ten Foot Poleの元メンバーを要する実力バンド。
特に元Ten Foot Poleのボーカル、スコットの声がたまらなくかっこいい!!

終始疾走感のあるナンバーが目白押し。
エピタフからのリリースでクオリティも間違いなし。 1997年の作品。

5曲目の「Mandigo」がおすすめ。
この時期だからこそ醸し出せるやさぐれ感のあるカッコ良いバンドです!!

⑧Ten Foot Pole(テンフットポール)-『Rev』

1994年エピタフからリリースされた作品。
Pulleyのボーカルであるスコットのバンド。
プーリーに負けず劣らずなメロコアパンクスピリット。
こっちの方がより渋みを帯びている感じです。

当時、日本のバンド、Hi-STANDARDとも交流があり、そこそこ人気だったようです!!
ジャケットはシュールな感じですが、内容は文句なし!!

⑨Pond(ポンド)-『Rock Collection』

当時も今もなんかパッとしない印象のバンドでしたが、内容はしっかりオルタナティブでロックしていると思います!!
バラエティに富んだ作風と内容になっています。

一応、エモと言えなくない感じもあり割とWeezerに近いサウンドと言えるかも。
世間からは忘れ去られていますが、とってもエモーい作品。
意外と結構かっこいい。

当時はポストサブポップサウンドとして高評価されていたんだけどなあ…。
1997年の素敵なアルバム。

▶︎ Pond - Rock Collection (Full Album) - YouTube

⑩corm(コーム)-『AUDIO FLAME KIT』

1990〜1997年まで活動したワシントンDC出身のバンド。
Q And Not Youの前身バンドでギターのジョン・デイヴィスが中心となって結成されています。 BRAID(ブレイド)やHoover(フーヴァー)、SLEEPYTIME TRIO(スリーピータイム・トリオ)にも通じる変速リズムが特徴。
ヒリヒリした感じとポストハードコア的なアプローチも知的。
Q And Not Youの『No Kill No Beep Beep』に近い感じのサウンドです。
ディスコード系が好きな人にもおすすめの1枚。

良レーベルポリヴァイナル・レコーズからのリリース。
激プッシュ!!

最後に

今回はここまで。
また次回!!

90’sグランジ・オルタナティブと呼ばれたバンドと名盤10選 -7

特集を組んではや第7弾。
改めて聴き直したり調べ直したりしていると再度良さを確認できてどんどんおもしろくなってきました。
今回もスタート!!

①Meat Puppets(ミート・パペッツ)-『Meat Puppets II』

ブラック・フラッグのGreg Ginnのレーベル「SST」からの2ndアルバム。
1984年の作品です。

彼らはカート・コバーンにも愛され、ニルヴァーナの『アンプラグド』でも演奏された3曲もこのアルバムに収録されています。
4曲目「Plateau」、9曲目「Oh Me」、10曲目「Lake Of Fire」は名曲。
カートの声で聴くのもいいですが、オリジナルもGOOD!!

作品全体としてはスピードのあるショートチューンとカントリーやブルースなどのルーツ的要素を差し込んで引き倒したていたりとかなり異色の音楽感覚。
バッド・ブレインズが自らのルーツであるレゲエを差し込んでいる感覚やビースティ・ボーイズの1stでみられるヒップホップフレーバーの差し込みにも似た感じあると勝手に思ってます。

90年代のバンドではないけど重要作品ということで!!

②Meat Puppets(ミート・パペッツ)-『Up on the Sun』

ミート・パペッツの3rdアルバム。
2ndのルーツ的要素であるカントリー、ウエスタン、フォーク色がより強まった作風。

よくグレイトフル・デッドの影響を受けているって言われているバンドなんだけど、今回はまさにそれ。
もはやサイケ感すら漂っています。

今作もSSTからのリリースなんですが、このレーベルの特徴ってゴリゴリのハードコア主体なんだけど、まれにこういうセンスあるリリースもしてくれるナイスなレーベルなんですよね。

気だるい声とゆるいサウンド、でもオルタナ精神はしっかり宿っているセンスあるパンクバンドです!!
1985年のリリース。

③Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)-『The Downward Spiral』

ナイン・インチ・ネイルズはトレント・レズナー(Vo .Key他)のイメージした世界観を音楽へ反映させたソロユニットで、ジャンク、メタル、ハードコア、ノイズ、エレクトロ、ボディビートなどをミックスさせたインダストリアルミュージックが特徴。

狂気のサウンドとは、多分こんな音のことを言うのかも。

過激なライブパフォーマンス、PVなども後世に与えている影響はかなり大きい!!
90年代はニルヴァーナイヤーなのは間違いないのですが、ナイン・インチ・ネイルズもぜひ体験してみてください。

カナギリ音と高速シャウト、ヒップホップ的な曲やパンキッシュなアプローチまで、かなりの雑食性がうかがえます。

すごいことに、演奏のほとんどはレズナーひとりがやっていること。
混沌とした精神がそのまま音になったような作品。
1994年の作品。

ちなみに、日本盤のボーナスはジョイ・ディヴィジョンの「デッドソウル」を収録しています!!

④KEPONE(ケポネ)-『KEPONE』

バージニア州リッチモンドのバンド。
この変なバンド名は1970年代に発生したリッチモンドで起きたケポネ危機に由来しているそうです。

タッチ・アンド・ゴーの姉妹レーベルであるクォーターステックからのリリースで1997年の作品になります。

サウンドはシェラックのボブ・ウェストンが手がけています。
ハードめなインディロックっていう感じでなんとなくリーザス・リザードフレーバーもありつつという感じが個人的に気に入っているところ。

ギターもザクザクでパンキッシュ。
マイナーですがおすすめ!!

⑤THUMB(サム)-『Exposure』

謎のオールドアメリカチックな変なジャケット…。
しかし内容はレイジ並みのゴリゴリミクスチャーハードコアサウンドを展開!!

シカゴのゴリゴリハードコアレーベル、ヴィクトリー・レコーズからのリリースで1997年の作品です。このレーベルは間違いなしのバンドばかり!

TB(トータリーボード)シリーズというスノーボードのVHSシリーズで曲が使われていたり、横ノリにもマッチングするようなパワー全開な勢いのあるバンド!!

ちなみにメンバーの服もとてもおしゃれ。
アルバムのクレジットにはXLARGE、Dickies、BLACKFLYSなどアパレルメーカーのスポンサー名も記載。

捨て曲はなし。
文句なしの内容です!!

⑥Morning Again(モーニングアゲイン)-『As Tradition Dies Slowly』

1998年、レベレーション・レコーズからのリリース。
不穏な雰囲気、そしてブルータルで脅威的なメタルサウンドは怖さすら感じてしまうほど!!
激しいのが好きな人にもってこいですね。

彼らはフロリダ出身で、ただ激しいサウンドだけじゃなくストレートエッジやビーガン、反政府思想などを持っていた結構プロテスタントなバンドだったみたいです。

バンド消滅後、Culture(カルチャー)、Shai Hulud(シャイ・ハルド)、As Friends Rust(アズフレンズラスト)といったバンドに派生。
どのバンドもカッコよしです!!

▶︎ Morning Again - As Tradition Dies Slowly (full album) - YouTube

⑦Pavement)(ペイヴメント)-『Crooked Rain, Crooked Rain』

もう最高!!
ポップなセンスとミドルテンポな曲調が多く、とても聴きやすいアルバム。

彼らは90年代のローファイシーンを象徴するバンドでスティーヴン・マルクマスとスコット・カンバーグによってカリフォルニアで結成。
この頃のドラマーは酒癖の悪さが祟って脱退。
その後、新しいドラマーのスティーブ・ウェストを迎え、NYでレコーディングしたのが今作。

ドラマーがチェンジしたことによって今までになかった力強いグルーブがもたらされ、クオリティが増し、バンドを代表する作品になっています。
明快なリフや能天気なコーラスが心地よいドライブ感を与えてくれます。

元気がないとき、落ち込んでいるときに聴きたいアルバム。
1994年発売。

⑧No Use for a Name(ノー・ユース・フォー・ア・ネイム)-『Making Friends』

アメリカ、サンノゼにて結成。このアルバムは1997年の作品。
当時、メロコア好きには必聴のバンドとして挙げられる程有名なバンドでした。
文句なしのかっこいいロックを聴かせてくれます!!

疾走感、メロウさ、そしてなんといってもボーカルのトニー・スライの渋いボーカル。
90年代の横ノリカルチャーとリンクして、当時ハイスタなんかと一緒にこの日本でも大人気でした。

前に紹介したラグワゴンと共にFat Wreck Chords(ファット・レック・コーズ:NOFXのレーベル)を代表するバンドでもあります!!

1999〜2000年代に入ると、よりエモーショナルなスタイルへ変化していきます。
中でも『More Betterness!』と『Hard Rock Bottom』はエモ史にも輝く名盤になっています。
全アルバムチェックしても損なしですよ!!

⑨G. Love & Special Sauce(G・ラヴ&スペシャル・ソース)-『G. Love and Special Sauce』

彼らはフィラデルフィア発のオルタナティブブルースバンド。
今作は1994年にブルースの老舗レーベル、オーケーからのリリースで1stアルバムになります。

ルーツサウンドへのこだわりやヒッポヒッポへの愛情が合わさり、今作はブルースとヒップホップが融合したかのようなサウンドを聴かせてくれます。
気だるい感じやストリートっぽい泥臭さもうかかがえます。
ジャケットも含めとにかくおしゃれな仕上がりになっていますよ。

自然体であることやラフなサウンドはジャック・ジョンソン周辺のアーティストたちにも多大な影響を与えることに。
激しいロックではないですが、とにかくかっこよいブルージーなサウンドは一聴の価値ありです!!ヒップホップが好きな人にもおすすめです。

⑩™Himsa(ヒムサ)-『Ground Breaking Ceremony』

シアトル出身のカオティックハードコアバンド。
バンド名はサンスクリット語で「危機」「暴力を意味する「ヒムサ」が由来しているそうです。

サウンドはその名を体現するような凶悪でブルータル。
彼らはこの作品と2枚のEP以降は本格的にヘヴィメタルなサウンドへとスタイルチェンジしていくことに。

個人的にはこのアルバムと2枚のEPが好きなので断然こっちの方がおすすめ」!!
ハードコアレーベルのレベレーションからリリース。

激しく狂った絶叫スクリームが聴きたい人にぜひ!!
ぶっ飛ばされます!!

▶︎ Himsa - Ground Breaking Ceremony [Full Album] - YouTube

最後に

今回はここまで。
今回はミート・パペッツなど90年代のバンドではないのですが、ルーツ的なものも少し含ませてレビューしました。
中には少し難解なバンドやサウンドもあるかもしれませんが是非トライしてみてくださいね。

ナイン・インチ・ネイルズやG. Loveなんかは僕も最初は「なんかとっつきにくい音楽だな」って思っていましたが、評論家の評価も高く、周りもすごいって言っているし、試しに聴き続けてたらある時バチっと感性がハマるっていう事が結構あったんですよね。
同系統のミュージシャンやブルースなどのルーツミュージックを調べていたら、そのとき、やっと彼らのすごさに気づかされました。

今では僕が初めて体験したときよりも多種多様なサウンドで溢れかえっているし、今の方がすんなり感覚に馴染みやすいと思うので‼︎