shigashiga’s diary

ファッションと音楽のつながりをCDレビューを通して紹介・考察するブログです。

vol.1 スケートファッションと音楽のお話 -【第一世代 - 1940〜1960年頃】スケートボードの発祥

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最初のスケートボードは木の板に車輪がついているだけ。トラックも固定されて重量もあり、ぼくらが知るスケートデッキとは性能・デザインともにかけ離れているものだったらしい。この初代ができる前にローラースケートが流行っていたらしく(こちらは左右ともに四輪)、そのノリで作ったという説もあるみたいです。

カリフォルニアが発祥地域というのが有力ですが、正確な時期や地域などは未だわかっていないようです。1950年代に発売された「ローラーサーフィン」という木でできた板にローラースケートをつけたものが発売され、サーファーたちに認識・定着していったと言われています。

その後、今の形に近い感じに。西海岸のサーファーたちの波のない間のつなぎになったり、移動としての足になったり、クルージング用として使われだしたのもこの時期とされているみたい。

1960年のスケートのイメージはサーファーの間つなぎ、若者の遊び道具という感じかな。この頃になると一応大会もあったらしいのですが、現在のようなトリックの精度や技の難易度で競うというより、デッキに逆立ちしたり、ロドニー・ミューレンのようにくるくる回ったり、曲芸に近い感じだったみたいです。

そしてみんな大好きVANSの登場やラディカルな雰囲気をプンプンかもし出す時代がやってきます。

 

1970年代のはじまりはじまり・・

 

 

▼そのほかの記事はこちらから更新していきます

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スケートファッションと音楽のお話 - プロローグ

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ここ数年、80〜90年代のファッション・サブカルチャーのリバイバルが取り上げられ、往年を過ごした人は懐かしく、今体感している人も目新しく感じているし、双方にとって楽しめる時代なのではないかと思います。更に楽しむためにストリートファッションのルーツ、スケートと音楽との密接さもお伝えできたらと思います。気軽な気持ちで読んでいただければ幸いです。 

全11回の構成でその時代ごとのシーンを追っていこうと思います。

 

目次

  1. 【第一世代 - 1940〜1960年頃】スケートボードの発祥
  2. 【第二世代 -1970年代】VANSやジェイアダムス、トニーアルヴァ、ステイシー・ペラルタ
  3. 【第三世代 - 1980年代】音楽との融合 - ストリートスタイルの始まりとファッションの定着

  4. パウエル・ペラルタとボーンズ・ブリゲイド、その影響力
  5. 【第四世代 - 1990年代】アートファッション・音楽 との更なるクロスオーバー - ストリートスタイルの確立
  6. スケートボードブランド・VHS映像の名作紹介
  7. 【第五世代- 2000年代】サーフブーム到来。元々のオールドスタイルの見直しとリバイバル。Z-BOYSを題材にした映画のヒット。スケートカルチャーの世界的な浸透。
  8. スケートシューズ紹介
  9. スケートファッションと音楽のお話 - スケートVHS・DVDの使用曲特集 / アーティスト紹介 - shigashiga’s diary

    スケートVHS・DVDの使用曲特集 / アーティスト紹介
  10. 【第六世代 - 現在2010年代】
  11. 最後にアート・サリのありがたい言葉

好きな音楽|CDやレコードの買い方編

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こんにちは。 

今回は音楽(CD、レコードetc・・)を選ぶ際の参考までにと思い、この内容となりました。ネットや配信以外でです。今日は媒体の種類やCDの国内盤や輸入盤との違い、レコードの種類などを記述しました。レコードはCDに比べ探す手間やモノラルやステレオの違いなどこだわるとおもしろい分野なのですが、これから買って聴いて行くぞっていう人にはやや難しいかなと思う節もあるのでレコードの方はサクッとにしてあります。CDの方をメインに進めていきます。

 

レコード

俗に「アナログ盤」「アナログディスク」と呼ばれています。EP、LPと規格での呼び方もあります。7インチ(17cm)、10インチ(25cm)、12インチ(30cm)と盤の大きさで呼ぶことも。

また、「モノラル」と「ステレオ」は必ずぶち当たるワードです。

簡単にいうと・・

  • モノラル:1個のマイクで録音、1個のスピーカーから再生する方法
  • ステレオ:2個以上のマイクで録音し、2個以上のスピーカーで再生する方法のこと

何が違ってくるのかというと、スピーカーの数の違いでモノラルよりもステレオの方が音を立体的に聴けるということです。臨場感が変わってきます。1960年に入るまでモノラルが主流でしたが、ステレオデッキの対等でバトンが交代します。モノラルはスピーカーが1つなので左右のイヤホンからは全く同じ音が再生されるので音に立体感がなく、音響の広がりを感じづらいという側面がありましたが、ステレオはこの立体感や臨場感を持たせることができました。これがステレオの一番のメリットですね。しかしモノラルがダメというわけではなく、スピーカーが1個なので音がひとつに集まってステレオの臨場感とはまた違う迫力やノスタルジーさも感じられます。アナログファンも多いですよ。

CD

"Compact Disc(コンパクトディスク)"の略。みなさんに一番馴染みのある媒体。みんな持っているし、CD屋さんにも行ったことがあると思います。1982年と歴史的に見るとそんなに古いものではなく、わりと最近のもの。レコードよりもコンパクト、収納も楽。こういったメリットも手伝ってこの年からレコード店での取り扱いも始まり、音楽を聴くための主流のツールとなりました。ちなみにミュージシャンたちもレコードからCD(デジタル)へと変わるにつれてレコーディング方式も最先端のものへとシフトしていきます。

オリジナル盤

国内外問わず、その作品の第1回目の録音媒体のこと。音質もその時代・時期の最高のものになっています。

リマスター盤

前述の第1回目のオリジナル盤が時を経て再レコーディングされ、発売されたもの。オリジナル盤の時よりもレコーディング編集技術が向上し、聞き取りづらかった音やこもっていた部分がより鮮明に。名作名盤がリマスターされることが多く、ビートルズやストーンズなどもなんどもリマスターされています。

同じ音量でCDを聴いているのにものによって何か音が低くて音量を上げた経験はないでしょうか?でも違うCDをかけたとき、音が高くてボリュームを戻すとか・・これは現在に近い盤と昔に録音されたものとの違い。シンプルにCDそのもののスペックも違うし、当時の録音技術も違うから。確かにリマスター盤は音が鮮明で良いかもしれないけど、オリジナル盤の当時の雰囲気を感じるものいいですよ。CD屋さんに行って、同じアーティスト、同じタイトルでちょっとプライスが高い、低いの差額の理由もこれ。リマスター盤だとボーナストラックもつけられて販売されていたりもします。ちなみに国内、海外問わずリマスター盤は出ています。オリジナル盤、リマスター盤、聴き比べてみるのも楽しいのかなと思います!

インポート

名前の通り輸入盤。海外のレコード、CDのこと。輸入ものなのでものにもよりますが比較的値段は安め。ちょっとわかってる感も出るし、洋楽を聴いているという優越感も出ますよね。あと封を切ってジャケットを開けたとき、何か独特の匂いがするんですよ。この匂いが好き。あれはいったい何の匂いなんだろう・・あとは日本語訳の歌詞カードもなしです。海外で発売されているまんまの状態ですね。こちらもものによって再発されたり、輸入の販売のみだったけど有名レコ屋とか監修で初の日本盤みたいな企画もあったりします。日本盤になるとボーナストラック+レビュー、日本対訳が付いたりして値段が上がることがあります。邦題で変なタイトルをつけたり、歌詞を知ってしまって曲のイメージが崩れたとか個人的にはあまり日本盤は好きではないですが、ボーナストラックが欲しかったり、曲の意味をちゃんと理解したいという人には日本盤はとてもいいものだと思います。

カセットテープ

CDやレコードを録音するためのもの。イメージ的にはCD台頭以前のもの・・ですよね。そしてもう古く、需要も少ない・・と言ったところかな。カセットが欲しいという人は今はあまりいないと思うけど、近年ソニック・ユースのサーストン・ムーア著『Mix Tape:The Art Of Cassette Culture edited』本が発売され、その中でジム・オルークや他有名アーティストがやいのやいの言っているすてきな内容も手伝い、一部で再度価値が見直され再燃しつつある様子。早送り、巻き戻しもできず、A面、B面もあり一見効率悪そうだけど、かっこいい悪い音を出し、こごもった独自の雰囲気を出します。

当時は自分のオリジナルテープを作り、人にプレゼントしたり、オーバーダビングをし音をつなぎ合わせたり完全と言えない録音機能を駆使し楽しんでいたよう。最近はカセットテープをリリースしているアーティストも出てきていますよね。例えばBUCK-TICKとかサニーデイ・サービス、銀杏BOYZ、はっぴーえんど、エミネム、blink-182など。80〜90'sのHIPHOP・ハードコアアーティストもカセットテープでデモ音源を作ったり、日本でもかなり普及しています。今はカセットテープを聴く習慣も薄れ、これから聴くとなるとオーディオから揃えないといけない人も多いと思いますが、この媒体はとてもレトロでおもしろいものだと思います。

 

今日は「音楽」の買い方レビューでした。ざくっとですがこれらを気にしてCD、レコードを選んでみても楽しいと思います。今はYou TubeでPVも見れるし、Spotifyやサブスクなどネットを通して音を簡単に拾えます。でもアート、ひとつの作品として媒体にしかない情報と雰囲気も間違いなくあると思います。アーティストが着用している服や歌詞カードのアートワーク、総体してひとつのアート作品であるものの中の音だけ抜粋して良し悪しを判断したりするのは少しもったいないですよね。例えば、ユーミンの「昨晩お会いしましょう」というアルバムはヒプノシスが手がけています。ヒプノシスはピンク・フロイドの仕事でも有名ですよね。このアートワークと歌詞、音像が一体になってよさを出していると思うんですよね。アーティストが着ている物も例えばビーチ・ボーイズだったらペンドルトンのシャツ、ビースティ・ボーイズだったらXLARGEやカーハート、ベンデイビスなどのワークブランド。少し趣旨と違うかもしれませんがZARDの『Today Is The Anotherday』というアルバムの歌詞カードの中では坂井泉水さんはリアルスケートボーディングのTシャツを着ているとか。歌詞カードからしか拾えない情報もありますし、こういった違う目線で見ても興味深いのではと思います。ちょっと内容がそれましたが今までの記事はアーティストやジャンルの紹介だけだったのでこれらを参考にCD屋さん、レコード屋さんに足を運んでみてください。

 

 

POST ROCK / EMO - キンセラ兄弟

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兄ティム・キンセラと弟マイク・キンセラ、元々1989年キャップン・ジャズ(Cap'n Jazz)からキャリアはスタートします。このバンドのメンバーはサムズリック(Ghosts and Vodka,owls,etc・・)、ティム・キンセラ、マイク・キンセラ、デイビー・ヴォン・ボーレン、ビクター・ヴィラリールの5人。ジャンルで言えば”エモ”。ポストハードコアな音をだしています。JADETREEから2枚のコンピ盤『Analphabetapolothology』が出ているのでこちらもぜひ聞いてみてください。歌詞カードで若き日の彼らが見れますよ。

tower.jp

 

このバンド解散後、キンセラ兄弟をはじめ他のメンバーも全ての作品を網羅するのは無理なんじゃ・・というくらいおびただしい量の作品群を作っていくことに。とにかく関連作も多いし、ソロプロジェクトや仲のいい友人たちと作った作品など一過性のバンドも多いのですが、どれも内容は間違いなしの優れものばかり。

 

母体となるCap'n Jazz解散後、マイク・キンセラはザ・ワン・アップ・ダウンステアーズ(THE ONE UP DOWNSTAIRS)というバンドをはさみ、アメリカン・フットボール(American Football)を結成。同名の1stアルバムの1曲目”Never Meant”はこのアルバムの印象を決定づける大名曲です。キレイな旋律と耳ざわりのいいアルペジオ。とても感傷的な曲です。アメリカンフットボールと言えばこの曲を連想する人も多いのではと思います。きらいな人はいないんじゃないかなと。ジャンルでいうとインディロックに入るのかも。スロー・ミディアムテンポの曲のバランスよくつくられています。ボーカルもしっかり入っています。インストバンドがちょっと・・という方にもうってつけです。

 

ちなみに、ザ・ワン・アップ・ステアーズ解体後、ブレイドの初期のドラマーと他のメンバー2人はベリー・セクレタリー(Very Secretary)を結成。

 

Cap'n Jazzは解散後大きくふたつに別れています。

一方はキンセラ兄弟とサムズリックとエリックボセク、ジェレミーボイルを加えて、1996年にジョーン・オブ・アーク(Joan of Arc)を結成。その後、サムとエリックはゴースト・アンド・ウォッカ(Ghosts and Vodka)として活動。2年弱の短命なバンドでしたが、その後インストバンド、ポストロック界隈に与えた影響はかなり大きいと言われています。そしてこの時期からティム・キンセラが前述のアメリカンフットボールの活動をはじめています。

 

 

もう一方ではデイビー・ヴォン・ボーレン(v/g)、ジェイソン・グネーウィッカウ(g)、ダン・ディディア(ds)、スコット・べシュタ(b)と共に4人組バンドプロミスリング(The Promise Ring)を結成。このバンドの1st『30 Degrees Everwhere』をJADETREEより発表。プロミスリングの作品はどれも習作ばかり。2nd『Nothing Feels Good』、3rd『Very Emergency』。この間に数枚の EP、ミニアルバムも残してますが、ラストアルバム『wood/water』などエモ・ロック史に残るド級の名盤となっています。

 

前述で紹介し忘れていましたが、Cap'n Jazz活動中にティムはブレイドに在籍していたボブ・ナンナとヘイマーケット・ライオットのケビンとスカイ・コーヴェア(The Sky Covair)というバンドもやっていました。変連リズム、ギターリフも複雑、ティムのボーカルも焦燥感があり、個人的には好きな感じです。こちらもぜひ聞いてみてください。

 

他にもマイク・キンセラがオーウェン(Owen)名義の同タイトル『Owen』やティム・キンセラが率いるフレンド/エネミー(Frind/Enemy)の『10 Songs』もなかなか。フレンド/エネミーはヘラ(Hella)、90デイ・メン、キャリフォン、サニーデイリアルエステイトのメンバーも参加している実験的なインストメインのバンド。

サムズリックのやってるアウルズ(Owls)もおすすめ。こちらの1st『Owls』はスティーブ・アルビニ録音です。”Everyone Is My Friend”は大名曲。

 

 

 

今回はここまで。

POST ROCKの世界へようこそ。

今回はPOST ROCKの盤紹介。

POST ROCK・・聞いたことありますか?たぶん、多くの人は馴染みのないジャンルですよね。それか名前は聞いたことがあるけど・・とか。でも理解をしていくととても深く、すてきなジャンルなので、数枚を紹介、ヒストリーなどを語っていきます。

 

POST ROCK(ポストロック)という呼び方の起源

イギリスの音楽ジャーナリストであるサイモン・レイノルズがミュージックマガジン《MOJO》においてブラックサイコシス(BLACK PSYCHOSIS)というバンドのアルバム『HEX』を評したレビューが起源とされているという説が有力らしい。

演奏方法やインスピレーションなどルーツ的なものは存在しますが、ジャンルとしての定義づけはなしと言っていいかも。メタルのマナーで音を奏でるもの、サイケ、フォーク、ジャズなどの要素も多岐にわたっているものもあれば、それぞれの作品を構成しているから。

発生時期はおそらく1990年代。メタル、ヒップホップ、そしてグランジのムーブメントの渦中。パンク、ハードコア→80年代のレボリューションサマー(ポストハードコア)を通過したバンドのメンツ、元バンドをやっていた人たちが音に向き合いひたすらテストを行い、自分たちのやっていたロック(音楽)のそのさきを真摯に追求した新しいフェーズのミュージック。

2000年代に入り、リバイバルムーブメントへ突入。新しい音が見つからないこの年代、徐々にフォーカスされ見直されることに。傾向としてはボーカルものもあるけどインストバンドの方が多い感じかな。

 

レコード、CDをオーディオにセットし、再生。すぐにノリにのって・・という類のものではなくてたとえばロック、ラップなどがメッセージを耳で聞き、頭で理解し行動に移すためのものだとしたらポストロックは体で感じる音だと思います。体感の音楽でヒーリングやクラシック、環境音楽(アンビエント)に近いものだと思います。部屋で、車でとかがぴったりかも。このジャンルには日本で音響派(Abstract Sonics)と呼ばれていたシカゴのコミュニティがあり、ここからすてきなバンドが多数の優れた作品をリリースしています。ジョン・マッケンタイア、サムプレコップ、アーチャー・プルウィットといった人たちが有名。

シカゴ系作品

 

 

 

あとシカゴで忘れてはいけないのは重要人物ジム・オルーク(Jim O'Rourke)。1994年にガスター・デル・ソルというバンドに加入、この時のメンバーにはジョン・マッケンタイア、デヴィット・グラブス、バンディ・K・ブラウン。その後、ジョンとバンディが抜け、デヴィットとジムのふたりに。関連作で聞きやすい6枚のアルバムを紹介します。

 

 

 

 

 

  

前述の作品が全てではないですが、個人的にお気に入りです。よかったら聞いてみてください。ルーツにハードコア、パンクの精神を宿しているとは思えないくらいきれいで緻密な作品ばかり。

ルイヴィルのシーンについて

今度はケンタッキー州ルイヴィルのシーンについて。このルイヴィルという土地にも欠かすことのできないルーツがあり、デヴィット・グラブスが加入していたスクワレル・ベイト(1995年)からスリントへと発展。スリントのメンバーはデイヴィット・パホ、ブライアン・マクマハン、イーサン・バックラー、ブリット・ウェルフォードの4人。『Tweez』、『Spiderland』代表作は絶対聞いてほしいマストな2枚。スティーブアルビニが1stアルバム、2ndアルバムをプロデュース。2ndの写真はウィル・オールダムによるもの。そしてデイヴィッド・パホ自身もパパ M(WHATEVER MORTAL)というソロブロジェクトをしたり。この作品にはタラ・ジェイン・オニール、ウィル・オールダム、元スクワレル・ベイトのブリッドも参加。また、スマッシング・パンプキンズのジェームズ・イハとパホがメインのバンドのズワン(ZWAN)や他にもDead Childなどでも活動しています。デヴィット・グラブスとワシントンDCに移住し、バストロというバンドをジョン・マッケンタイアと組みます。このバンドもなかなかのかっこよさ。ハードコアをルーツにもつヒリヒリ感もよし。

ルイヴィルには良質なバンドが多く、タラ・ジェイン・オニールが在籍していたポストハードコアバンド ロダンやソノラ・パイン、スリント のメンバーブライアン・マクマハンのフォー・カーネーション(The For Carnation)などよいバンドが多いのも特徴。このルイヴィルにはその後でシカゴで起こるポストロックムーブメントの中心人物のルーツもあり、この土地のアーティストを追っていくとここでは紹介し尽くせないくらいさらに深いシーンにも触れることができると思います。その土地土地でシーンが違い、バンドの出す音に傾向があったりするのですが、まずはこだわらずにかっこいいと思ったジャケット、信用のあるレーベルなどで判断して気軽な気持ちで聞いてみてください。ジャケットひとつにしてもおしゃれなアートワークが多いので収集心に火がつくと思います。パンク、ハードコア、ポストロック系を多く扱っているレーベルだと

  • Thrill Jockey
  • Drag City
  • Quarter-stick
  • Touch And Go
  • Temporary Residence
  • Kranky
  • Polyvinyls
  • JADE TREE

などが有名。今回紹介しているディスクだとThrill JockeyやQuarter-stick、Drag Cityなどが入っています。CD、レコ屋、または中古屋さんでたまたま手に取ったものにこれらのレーベルの名前があったら全部がまちがいなしというわけではないですけど、ひとつの情報としてとらえていればお気に入りの盤を手に入れるきっかけになるかもしれないですね。ちなみにぼくはレーベル買いを結構します。ごく稀に変なのもあるけどそれはそれで楽しいです。

最後に盤紹介。

 

 

 

 

 

服買いあさり日記とちょっとだけ本の紹介 - 2

今日も最近買った服とか本とか紹介します。

 

『チャコ(Chaco)』のサンダル

f:id:sigasiga:20200610021313j:plain1988年アメリカのサンダルブランドでユーク・ペイジェンというリバーガイドだった人が納得のいくものを作ろうということでできたブランドだそうです。余談ですがチャムスもリバーガイドだった人が作ったブランドでしたよね。セールでちょっとだけ安くなってたし、夏だしまあいいなと思って買いました。

実際使ってみると、ものすごく履きやすいです!!ソールは少し厚めでウェビングストラップ(調整用のヒモ)がミッドソール内で体に繋がっているのでサイズ調整も融通がきくし、ホールド感もいいです。いっぱい履くことにしよう。

 

『ロトト(RoToTo)』のソックス

サンダルを買ったのでついでに靴下も買っちゃった。2足購入。

ちょっと肉厚でとても丈夫です。国内一の生産量の靴下産地、奈良県でつくられているいるらしい。原料になる糸は季節や用途によって使いわけられているそうです。だから肌触りいいのか・・。これもたくさん履くことにしよう。

 

 

本の紹介『ダイナー』

前回に続きまた本の紹介。今度のはちょっと前の作品、『ダイナー』。映画化もしてましたね。内容はマフィアに身を売られた主人公オオバカナコが殺し屋専用のレストラン”ダイナー”で働くという話。
来店する極悪非道、でも個性が豊かな殺し屋たちと彼女との駆け引きがスリリングに書かれています。「キャンティーン」の店主が作る料理もおいしそう。店主の相棒、ブルドックの菊千代もかわいい。映画もみてみたいなあ。
 
 

『キャンバー(CAMBER)』のTシャツ

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ブランドの代名詞である8オンスの天竺編みボディ。要するにヘビーウェイトということ。キャンバーはずっと好きで着続けています。

もともとは1948年にニッティングミルとして誕生し、その後カレッジ用のTシャツを作っていただけあってかなりのタフさ。ちなみにアメリカのブランドでいまだにMADE IN USAを貫いています。アメリカ製っていうだけでも何か雰囲気もかっこいい気が・・。

今回は白ポケTシャツを購入。オーバーサイズで着るとかっこよし。カラーも豊富にあるので、次は色物を選ぼうと思います。

 

次回は POST ROCK編 |▶︎

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服買いあさり日記とちょっとだけ本の紹介

今回はだいぶ前から気に入って着ているアウターと最近買ったスウェット、本を紹介しようと思います。

『オレゴニアン・アウトフィッター』のワックスジャケット

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まず、お気に入りアウター。

オレゴニアン・アウトフィッター(Oregonian Outfitters)の60/40クロスジャケット。60/40クロスとはコットン60%、ナイロン40%の割合で作られた生地。かれこれ2〜3年着てます。このブランドはマイナーなのかな??ちなみに名前の通りアメリカのブランドです。ブランドロゴに描かれているのはMt.hoodというアメリカ、オレゴン州にある名山をモチーフにしているらしいです。

1965年から始まったアウトドアブームが下火るのと並行し、しばらく生産もなく停止状態に。2011年くらいから再開しており、僕が買ったのもそれ以降のもの。古着で似たようなジャケットを持っていたこともあったのでなつかしいし、かっこいいと思い購入。60/40クロスを使っているので通気もよく、ある程度摩擦やスレなどにも強く、ガシガシ着ています。

オレンジを選んだんだけど、ベージュと黒もあったので他の色も欲しいなあ。

『カーハート』のスウェット

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こちらもたまに着ようかなと思い、ほしくなって購入。カーハート(Carhartt)のスウェットです!!

フロント 、下腹部分に小さなブランドロゴが1個だけちょこんとついているシンプルなもの。色はグレー、こちらは古着。USA産のちょっとルーズなサイジング。やっぱり本国のデザインが好きだし良いと感じます。元々はアメリカ、デトロイトでできたブランド。1889 年にワークウェアの生産を始めていて、代表作だとカバーオール、ペインターパンツらへんじゃないかなと思います。個人的にはヘビーウェイトなダックのジャケットも好き。

ハルミトン・カーハートによる自身の名を冠したブランド名です。彼が27歳のとき、衣料品の卸売からスタートさせていて、その後、《ハルミトン・カーハート・カンパニー》という会社に。デトロイトの労働者のために作られたワークウェアでしたがあまりヒットせず。試行錯誤してできたのが有名なカバーオール12オンスコットンを使ったボディと強固なディテール。”トリプルステッチボタンホールの強化”、”銅作りのリベット”。そして特許を取得しているビブデザイン、ワイドレッグス、ハンマーループ多数び収納ポケットを備えた、当時としては優れもの。

と、それを応用したペインターパンツはやっぱりかっこ良し。でも今回はそんな2点を買わないで、なぜかスウェットを選んでしまったので一生懸命着ようと思います。

本の紹介『銃とチョコレート』

服の紹介ではないのですが梅雨も近いし、読書も好きなので。

ということでジャンル関係なく紹介しようと思います。好みは別れると思いますがよければ見てみてください。

作風がちょっと変わっていて、全体的にひらがなが多く児童書っぽい雰囲気。舞台は昔のヨーロッパ。産業革命後??イメージとしてはロンドンっぽい感じ。少年リンツによる冒険ミステリーもの。最近読んだ中では一番おもしろかったかも。登場人物の名前がロイズ、リンツ、ドゥバイヨルなどチョコレートやお店の名前だったりと一見ちょっとポップなかんじ。ですが、シンプルな文体も手伝い一気読みできるような目まぐるしい展開。ぜひ手にとってみてください。